家にある食材で、手軽に「おうち薬膳」しました。

わたしは腎虚体質の上、幼少時に腎臓病を患ったので、腎臓が弱点。
すぐに身体の水はけが悪くなって、むくんだり痰がからんだり声がれしたりします。
吹き出物も出やすくなるので、早めに解消するのが一番。

この日もそんな感じだったので、サラダにちょっと一工夫です。

痰湿(要は水はけが悪くなってできる「ねばり」)を解消する大根おろしに、解毒に有効なきのこ(今日は舞茸)を使い、香りと酸味で気を巡らせてくれる上、痰を取り除く効果もあるレモンを添えて。
味付けはお醤油だけで、あっさりといただきました。

舞茸はおおぶりにほぐして、油で焼き目がつくまでソテー。
大根はおろしただけ、の簡単メニューです。

忘れちゃいけないブロッコリー。
これも茹でただけですが、ブロッコリーは腎の陰陽を補い、脾の虚弱もサポートしてくれる、超優秀な野菜なんです。
腎精チャージにも有効なのです!!

ついでに白バルサミコに漬けてあるクコの実ものせて、気楽に薬膳しました。
もちろん、お味はバッチリ!美味しかったです。

食べて半日ほどでちゃんと効果が出て、嬉しかった〜!

珍しく、お呼ばれしてきました。

いつもお世話になっているマスター・コーチにして、青木山荘の女主人・青木理恵さんがお嬢さんを訪ねて来NYされたのです。
わたしと支配人はお嬢さんとも友人ということで、お嬢さんが昨年、引っ越された新居に招待していただいたのでした。

「美味しいもの作るから来てね!」
…なーんて誘われたら、行っちゃいますよね〜。

お嬢さんと、同居中のフィアンセが戻ってからお夕飯…ということで、わたしたちは先に近所のバーでちょっとクラフトビールを嗜み、いろんなことを話しました。

そして席についてびっくり、理恵さんは「習ってきたばかり」という、宮本しばにさんのお料理を再現してくれたのです。
しかも、NYでは手に入りにくい食材は日本から持ち込み、朝はユニオンスクエアまで買い出しに行ってくださった!!

しばにさんのレシピによる、豆腐の和グラタン、春キャベツの美味しい炒めもの、蕎麦サラダ…。
グリーンマーケットで買って来てくださった、大きな帆立のカルパッチョに、出回り始めたばかりの苺を使ったサラダ。

もちろん、ワインもメニューに合わせて。
まさに心づくしのコースでした。

中でも印象に残ったのは、手ずから仕込まれた「八重桜の塩漬け」をのせた野菜寿司。
可愛いお寿司の下に敷いてある笹の葉は、日本から持ち込んでくださったものです。

鎌倉の古民家に住み、いつも昔から伝わる和の心を生活に活かすことを精進していらっしゃる理恵さんの、優しい美意識が感じられました。

美味しかったです!!!!
楽しい時間と心づくしをありがとうございました!

少し前から凝っている「腎精チャージ」。

とある書籍を読んで、そもそもが気虚(気=エネルギーが不足してる)体質に加えて腎臓が弱いわたしは、「生まれ持った『腎精』を使いすぎると、若さもなくなるし、病気もしやすくなる」…ということを知って、がぜん興味がわいたのでした。

そこで、その「腎精チャージ」のために作って試食しているもののひとつが「黒ごまペースト」を使った料理。

この日のスープは、3種類のきのこで作った「きのこポタージュ」に、黒ごまペーストを合わせたもの。
トッピングは「腎精チャージ」によく効く、クコの実の白バルサミコ漬け。

クコの実は意外にかたいので、そのままではなかなか使いづらいけれど、お酢に漬けておくとすぐに使えて便利、ということを本の記述から学んで、白バルサミコに漬けてあるのです。
これまた腎精チャージに効く、ドライ・マルベリー(乾燥させた桑の実)も一緒に。

確かに、瓶のふたを開け、スプーンですくってポンッとのせるだけなので、これは便利です。
柔らかくもどったドライフルーツは食べやすいし、白バルサミコの甘い風味が優しいから、主張しすぎないアクセントになっていい感じ。

そもそも味があるようなないようなクコの実だから、この食べやすさはおすすめ。
スムージーにのせたり、サラダのトッピングにしてもいいと思います。

他にも黒ごまペーストを使った「どろんこラーメン」や、ドレッシングなんかを試作しています。
いい感じでまとまったら「腎精チャージの会」をやってもいいかも!

ファーマーズ・マーケットでチキンレバーを買ったら、「これも持っていかない?」と、とあるものをおすすめされた。

耳慣れない単語を出されたので一瞬では理解ができなかったのだけど、見せてもらったら、おすすめの品は「砂肝」。

ピンクの身がいかにも新鮮で美味しそう。
もちろん、いただいて来ましたとも。

さて、どうやって食べようと考えたとき、思いついたのがANOVAで作るコンフィ。

まずは砂肝を解凍して、銀筋をとって下ごしらえ。
水気をとって、オリーブオイル・塩・手持ちのハーブでマリネしてる間に、ANOVAを予熱。

今回は63℃で1時間半の加熱でした。
時間が来たら、お湯から引き上げてそのまま自然に常温まで冷まします。

晩酌の時に食べてみようと、常温になったものを触ったら、なんとも柔らかい。
でも、薄切りにすると、砂肝独特のジャクっとした感触もある。

断面はキレイなピンク色で美味しそう。
ザクリとしながらも柔らかく仕上がった身は、今までにない食感。
これは楽しくて美味しいやつ。

低温調理の良さが活きた一品でした。
食材さえ手に入ったら、絶対にリピート決定〜〜!

冷蔵庫に、里芋がころん、とふたつ残ってた。

西海岸に旅している間も、冷蔵庫で待っててくれた里芋。
保存性が高いので、なーんにも問題はないです。

煮物にするには、ちょっと心もとない量。
ふたりぶんのお味噌汁には、ちょっと多すぎる。

どうしようかな〜、と考えて思いついたのが、グラタンでした。
この日はヒラメのムニエルを作ったので、その付け合せにすることにしました。

そう言えばその昔に通っていたイタリアンのお店で、リークと里芋のグラタンが出たな、なんて思い出して。

作り方は、とっても簡単。
皮をむいて薄切りにした里芋を、バターを塗った耐熱皿に平らになるようにざくざく並べて、上から塩を少々、クリームをヒタヒタになるまでそそいで。
その上から削ったナチュラルチーズ(市販の「クアトロ・フォルマッジ」を使用)と白胡椒を好きなだけかけて、オーブンで焼くだけ。

380F(180℃)で30〜40分、中身がグツグツして表面がいい感じに焦げるまで、ほったらかし。

里芋のねっとりを活かしたかったから、水にもさらさずにそのまんま。
これはじゃがいもで作るときも同じ。

そう、里芋をじゃがいもに変えると、簡単にポテトグラタンができちゃうのですよ。
ソース作りも要らないし、芋の下茹でも要りません。そのままオーブンに突っ込んじゃう。

ただし、少し薄めにスライスすること。
できれば手切りで。

包丁加減で厚いところと薄いところができちゃっても、それでいい。
その「差」が、グラタンの食感に楽しさをくれるから!

あと、クリームは植物性じゃなくて、動物性のを使ってね。
植物性のは、分離しちゃってうまく仕上がらないです。

むっちりねっとりの里芋グラタン、お魚のムニエルのいいお供になりました。

西海岸在住の友人に「カツ丼を食べたいんだけど、どこかいい店知らない?」と訊いた。

友人の答えは「カツ丼はしらないけど、親子丼が美味しいお店ならあるよ」。
そのお店は、友人夫妻がずっと通っているお店で「ここよりも美味しい親子丼はない」と豪語するところ。

何度かその名前を聞いてはいたけど、今まではどうもチャンスがなくて行くことができなかったのでした。
じゃあ、いい機会だから行ってみようかな、と。

そのお店は本来、焼き鳥屋さん。
どちらかというと「呑処」だけれど、ランチタイムにもお店を開けていて、親子丼はもちろん、定食類も出してるのです。

その日は夜のライブに参加する予定だったので、「お昼にしっかり食べておこう」と支配人と向かったのでした。

気取らない作りのお店は、アメリカの市街にはよくあるタイプのもの。
でも、そのレイアウト上、テーブルにつく前に必ず、そのお店の「売り」である炭火の焼台を目にすることに。

職人さんが炭火の熱をものともせずに食材を焼き上げるさまは、なんとも期待が高まります。

支配人は焼き鯖定食、わたしはもちろん、実は大好きな親子丼をオーダー。
焼き鯖も当然、炭火で焼き上げられるもので、フィッシュロースターで焼かれたものとは違うのです。

親子丼は、半熟玉子を嫌うアメリカ人のために「トラディショナル(半熟)」にするかどうかを訊いてくれます。
わたしはもちろん「トラディショナル」!

やってきた親子丼は、炭火で焼き上げた鶏肉を玉子でとじ、さらにもう一度、玉子を半熟にしたものをのせたダブル仕様。
この立体的な構造には、とってもインスパイアされました。

確かに美味しい!!!

サラダにかかってるのはただのポン酢だし、小鉢(きんぴらごぼう)と香の物が出来合いなのが惜しいけれど…。
それを補ってあまりある、親子丼の秀逸さ!!!

親子丼は子どものころから大好きだけれど、自分ではこんなふうに作れないです…。
ああ〜〜〜〜〜、美味しかった。

翌日、友人に「食べてきたよ!」と言ったときに「美味しかったでしょ?」と笑顔で返されたのが、なんとも楽しかったです。

初めて食べたのは、もうずいぶん前になると思う。

西海岸在住の友人夫妻が連れて行ってくれたのは、何年前だったかな。
しばらくペスクタリアンをやってたので、その間は西海岸に行っても食べなかったけど…。

IN-n-OUT(イン&アウト)は西海岸だけのチェーンなので、わたしが住んでいる東海岸では食べられません。

このたび、晴れて雑食になってから初めての西海岸行きが実現したので、懐かしさも相まって、空港からすぐに食べに行きました。

お昼どきを少し過ぎた時間だったのに、ドライブスルーにもいっぱい車がいるばかりか、テイクアウトを頼む人もたくさん。
もちろん店内も、空いているテーブルを探すのも難しいくらいお客さんがいっぱい!

なんとかテーブルを見つけて座り、手にしたシンプルなチーズバーガーには、わたしの大好きな生たまねぎとピクルスを入れてもらいました。
フレンチフライもつけて、もう非常にアメリカンなランチです!

ドリンクは、東海岸のShake Shackと違ってアルコールの扱いがないので、無糖のアイスティーを選びました。

さて、久々のお味はといいますと…。
すごくカリフォルニアっぽい、明るくて楽しい…なんというか、毎日食べても飽きない、ファミリアな味。

そう、これって、あの「ディファーラ」のピザと同じ感じ。
「ディファーラ」のピザも、意外なほど柔らかくて、刺激がない味だったのです。
それゆえに、毎日でも食べられる。

和食で言えば、卵かけごはんに近いのかな?
特に刺激はないけれど、落ち着く味…という印象でした。

Shake Shackのは、もっとシンプルかつシャープで、お酒に合う味なんです。
あくまでわたし個人の感想ですけどね。

柔らかい味のチーズバーガー、久しぶりの西海岸に迎えてもらった気分でした。
美味しかったです!!

早朝の飛行機に乗って、カリフォルニアへ行くことになった。

セキュリティの時間や、空港までの時間を計算したら…なんと、出発は朝の3時前。
数時間だけ仮眠して、夜中に起きて支度することに。

本来、こんな深夜1時すぎの時間には何も食べないけれど…。
乗継地に着く時間などを考えると、食事できそうなタイミングは午後になりそう。
これはさすがに厳しいです。

そこで、軽く消化のよいものをいただこう、ということになりました。

軽くて消化がよい…ときたら、候補のひとつは、釜玉うどん。
しかも手早くできるから、支度にも影響はでません。

少し柔らかめに茹で上げたうどんに、これまた半熟玉子よりも消化がよいという「温泉玉子」をのせることに。
薬味はすりごまとネギ。
仕上げにだし醤油をかければ、あったかい一品のできあがり。

麺量も控えめにして、飛行機でじっとしてる間にでもきちんと消化するようにします。

あたたかいうどんは、とっても美味しかった!
ホカホカしたおなかをかかえて、車に乗り込んだのでした。

中華系スーパーに買い出しに行ったら…出会ってしまった、空芯菜!

今夜のツマミは、これで決定!
ザブザブ洗って、ザクザク切って、ナンプラーとオイスターソース、そして唐辛子とにんにくで、パックブン・ファイデーンの気分でいきます。

タイ料理の中でも、あまり辛くないので人気があるこのメニューは、「パックブン(空芯菜)」+「ファイデーン(赤い炎)」という料理名が示すとおり、本当は火柱があがるくらいの強火で炒めるもの。

とはいえ、家の中じゃそんなのは無理なので、可能な限りの強火で、ちょっと寒いけど換気のための窓も開けて。
炒め方は「青菜の炒めもの」で書いたとおりの「カネコ式」。

実は、タイには二種類のパックブンがある。
ひとつは、中国料理でもよく見かける、葉っぱの細い「パックブンジーン(中国空芯菜)」。
もうひとつは、幅広の葉っぱがついてる「パックブンタイ(タイ空芯菜)」。

「パックブンタイ」は、生でも食べます。
鎌倉でイベントをやったときに、廉売所で売っているのをみて即買いし、お客さまに生で召し上がっていただいたことも。

この、上にぽんっとのってる細長い葉っぱが「パックブンタイ」です。

なんのクセもなく、シャリシャリしてて美味しい葉っぱでして、わたしはバンコクのイサーン料理のお店で付け合せにされているのを見て写真を撮り、後日ガイドさんに質問して知りました。

「パックブンジーン」は生で食べないそうですが、こちらは生で食べるとのことで、よく付け合せになってるんだとか。

この日のイベントで余った分は、打ち上げで出すお料理のひとつとして炒めましたが、「パックブンタイ」のほうが、少しだけぬめりのある食感で、シャクシャクとした歯ざわりにアクセントがあって面白かったです。

また、出会いたいなあ!

チヂミは焼き上がったら、新聞紙で余分な油をとる。

どこかの韓国料理のレシピ本に書いてあったことを、今もずっとやってます。

そして、焼く時は油を多めに入れて、表面をカリッとさせる。
粉(小麦粉と米粉のブレンド)は、ニラがようやくまとまる感じでOK。

ザクザクっと切って、チョカンジャン(酢醤油タレ、韓国唐辛子・刻みネギ・すりごま入り)でいただきます。
これがもう、ビールにぴったり!!

シンプルな食べ物だから、いろんな作り方があると思うけど、うちのはずっとこんなふうです。

以前は生地に玉子を入れなかったけど、今は入れてます。
そのほうが風味がいいし、コクがでる気がするから。

ニラが好きなので、中華系のマーケットで見つけると買うんだけど、ご存知のとおり、とっても足が速い!
ので、まとめてサクッといただける、チヂミにして食べきることが多いです。

粉も玉子もネギも、たいてい、家にあるしね。

あ、そう言えば、しばらく「鶏ニラ蕎麦」を作ってないなあ。
今度の食べ切りは、それにしよう!