「ぽんころ」とは「うなぎ2枚」の意味だそうです。

実家に戻ると、母と食べに行くのはいつもうなぎです。
そもそも海辺育ちなのに、子どもの頃から魚アレルギーだった母が食べられる魚介はかなり限られているのですが、うなぎは大好物。

関東風のうなぎは柔らかいので、高齢で歯が悪くても食べやすいようです。

ちょっといいお店に入り、母はお茶を、わたしはビールをいただきながら焼き上がりを待ちます。
「ぽんころ」は2枚、「さんぞろ」は3枚、ということで、少食のわたしたちはいつも「ぽんころ」です。

お重もいいのですが、そこのお店では「お重セット」として副菜がいろいろとついてくるので、わたしたちにはちょっと量が多すぎなのです。

それに、母娘の気取らない贅沢には、うな丼くらいが似合ってる気もします。

焼き上がりを待つ間は、おしゃべりの時間。
いろんなことをざっくばらんに話しますが、母がよく口にするようになったのは、昔のこと。

でも、知らなかった母の過去や親族のエピソードが聞けたりして、それはそれで面白いです。

あと何回、差し向かいでうな丼を食べられるかはわかりませんが、帰国したら必ず、この貴重な時間を作ろうと思うのです。