帰国したら必ず一度は、サイゼリヤに行く。
 
まだ日本にいた頃にたくさんお世話になっていた、懐かしの味。
今はお酒も手広く扱うようになって、「せんべろ」ができるファミレスとしても有名だとか。
 
同じく「懐かしの味」だった「びっくりドンキー」は、一度、行ってみたら「もう、行かなくていい」になったんだけど…。
サイゼリヤだけは、なぜか帰国のたびに一度は、行く。
 
わたしのお気に入りは、この「ミラノ風ドリア」。
今回はペコリーノ・ロマーノの別売りをオーダーして、トッピング。
 
決して美味しすぎない、でも不味くはない、この感じ。
何にそんなに惹かれるのかなあ…と思っていた。
 
そして先日、日本から来た友人と話していてわかった。
これは、アメリカのダイナーの風味なのだ。
 
その友人とは、ダイナーでビールやつまみを頼んで、深夜まで延々と話した経験がある。
支配人ともども、ダイナーのあのファミレス的な、明るいけどちょっと垢抜けない雰囲気が、大好きなのだ。
 
サイゼリヤの雰囲気は、それとよく似ている。
 
店員に構われすぎない感じもいい。
食べ終わったお皿をサクサクと下げられて「早く帰れよ」アピールをされないのもいい。
 
適当に安くて適当に美味しく、長居できる。
そんな感じは本当に、わたしが大好きな「アメリカン・ダイナー」そのもの。
 
それを自覚した時「ああ、アメリカ生活が長いんだなーー」…っと、思った。