アメリカ在住だからというわけではないけど、ハンバーガーは食べる。

わたしの「究極のハンバーガー」は、ハワイ島のヒロにあった、今や伝説のファウンテン「エルシーズ」のもの。
ご主人のジェームズさんが作る、シンプルの極みみたいなハンバーガーがそれ!

エルシーさんは「パンもお肉も、隣のスーパーで買ってきてるのよ、何も特別なことはしてないの」…って言ってた。
教えてもらった「たったひとつの秘密」は、お肉にお味噌を混ぜてること。

鉄板で焼かれた牛肉の薄いパティが、同じく鉄板で切り目を焼かれたバンズにはさまっているだけの、ただそれだけのハンバーガー。

野菜なんか何もはさまってないし、ポテトだってついてない。
紙皿にポンッとのっただけのハンバーガーは、味付けだって食べる人が自分でやる。

確か、2ドル50セントだったと思うなあ。

でも、わたしにとってはそれが「究極のハンバーガー」。
今となっては絶対に再現できない、記憶の中で美しく輝く味。

「エルシーズ」を亡くして以来、美味しいソースや高級な食材を使ったハンバーガーをあれこれと食べてみたけれど、どれもやっぱり飽きちゃう。
結果として「日常に食べるハンバーガー」としてたどり着いたのは、SHAKE SHACKのチーズバーガー。

これに生玉ねぎの輪切りとピクルスを入れるのが、わが家の好み。
ホットソース、胡椒、マスタードだけでいただきます。

日本のハンバーガーはどうも「ごちそう寄り」なので、わたしには重いのよね。
なので、帰国中に口にすることは絶対にない。

そして帰国後の不調が快方に向かったとき、「あれ食べよう」とやってきた。

お気に入りのビールと一緒にいただくシンプルなチーズバーガーは、「日頃」の味だと思う。
美味しかった!