なんてことのない、トマトと玉ねぎのサラダです。

でも、わたしにとっては、母がよく作っていた「なつかしの味」。
夏のお夕飯に「なにかもう一品」というとき、よく作られていたと記憶してます。

作り方はいたって簡単。
5ミリくらいにスライスしたトマト中2個(この日は赤と黒っぽいの、2種をひとつずつ使いました)、オニオンスライスよりすこし厚めな2〜3mmの薄切りにした玉ねぎ1/2個を用意します。

平たくて少し深いお皿に、玉ねぎ>トマト>玉ねぎ、の順に適当に重ね並べ、上から酢醤油を野菜の頭が少し出るくらいに回しかけて冷蔵庫で冷やします。

野菜の頭から全体に回るように酢醤油をかけると、いい感じになります。

テーブルに出す前にごま油をくるっと一周。
ピリッとした感じがお好きなら、クラッシュドチリや黒胡椒をかけてもいいです。ごま油をラー油にするのもありですね。

酢醤油の味付けはお好みで。

わたしは酸っぱいのが好きなので、醤油+酢+塩少々くらいで適当にまとめてしまいますが、酸っぱいのが苦手な方は、酸味を抑えるために甘み(みりん、メープルシロップなど)を加えてもいいと思います。

あえて甘酢の味付けにしてしまうのもいい感じ。

コツも何もないような料理ですが、冷やしている間に野菜から水分が出るので、酢醤油の味付けは少し濃い目のほうが合います。

玉ねぎもマリネしている間に辛みがなくなりますが、気になる方は水にさらしてからよく水気を切って使ってください。

要は「野菜のマリネサラダ」なのですが、最後にごま油が入るので「中華風」。
家庭料理らしいシンプルさで、好きな味です。

頭の方と下の方で味にばらつきがでるのも、またよし。
いただくときは、よくマリネされている下から食べていくといいですよ。

まだ家庭にはエアコンがなく、窓を開けるか扇風機を回すかでしか涼をとることができなかった頃、この冷たいトマトサラダはさっぱりしていて、よい副菜でした。

わたしもよく作るようになりましたが、作るときにはいつも、母と夏の食卓を思い出します。