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アメリカ在住だからというわけではないけど、ハンバーガーは食べる。

わたしの「究極のハンバーガー」は、ハワイ島のヒロにあった、今や伝説のファウンテン「エルシーズ」のもの。
ご主人のジェームズさんが作る、シンプルの極みみたいなハンバーガーがそれ!

エルシーさんは「パンもお肉も、隣のスーパーで買ってきてるのよ、何も特別なことはしてないの」…って言ってた。
教えてもらった「たったひとつの秘密」は、お肉にお味噌を混ぜてること。

鉄板で焼かれた牛肉の薄いパティが、同じく鉄板で切り目を焼かれたバンズにはさまっているだけの、ただそれだけのハンバーガー。

野菜なんか何もはさまってないし、ポテトだってついてない。
紙皿にポンッとのっただけのハンバーガーは、味付けだって食べる人が自分でやる。

確か、2ドル50セントだったと思うなあ。

でも、わたしにとってはそれが「究極のハンバーガー」。
今となっては絶対に再現できない、記憶の中で美しく輝く味。

「エルシーズ」を亡くして以来、美味しいソースや高級な食材を使ったハンバーガーをあれこれと食べてみたけれど、どれもやっぱり飽きちゃう。
結果として「日常に食べるハンバーガー」としてたどり着いたのは、SHAKE SHACKのチーズバーガー。

これに生玉ねぎの輪切りとピクルスを入れるのが、わが家の好み。
ホットソース、胡椒、マスタードだけでいただきます。

日本のハンバーガーはどうも「ごちそう寄り」なので、わたしには重いのよね。
なので、帰国中に口にすることは絶対にない。

そして帰国後の不調が快方に向かったとき、「あれ食べよう」とやってきた。

お気に入りのビールと一緒にいただくシンプルなチーズバーガーは、「日頃」の味だと思う。
美味しかった!

わが愛しの「ほどがや千成鮨」。

ここ数年、日本からアメリカに戻る日は必ずここでランチを食べる。
最後だからと理由をつけて、おまかせで美味しいものをいっぱい出していただいて、日本酒も好きなだけ飲む。

お店は大繁盛で、一階席は入れ代わり立ち代わりで「ちょっといいお昼ごはん」を楽しむお客さんでいっぱいだし、二階席にもどんどん、人が吸い込まれていく。板さんたちも、大回転中。

にもかかわらず「ようやく帰国だよね」なんて支配人と話しながら、ゆったりした時間を過ごさせてもらえるのは、本当にありがたい限り。

そうしてわたしたちがまったりしているカウンターの中で、大将の修さんが何やら細かい仕事をされている。
この方のお仕事は本当に丁寧で、盛り付けもアイディアも繊細かつ美しい。
もちろん、美味しい!!!

そして、成田エクスプレスの時間があるので帰るという段になって、注文しておいた品々に加えて、修さんはわたしたちにお弁当をもたせてくれた。

忙しいさなかの心遣いにグッときたのはもちろんだけど、飛行機の中で到着2時間ほど前の、2回目の食事のときに開けてみて、もう一度グッときた。

中身は、お稲荷さんと細巻き2種類が入った、鮨折。

シンプルなお稲荷さんは、食べやすくふたつに切ってあり、あたたかな風合いの干瓢巻と並んでいるのは、自家製のお漬物を細切りにしたもので作ったお新香巻。
かんぴょうのやわらかな食感と、パリポリしたお漬物の食感の対比が、なんとも楽しい。

いやもう、本当にセンスのある人なのだ…。
これをサラッとやれてしまう、プロ中のプロなのだ…。

ありがたく、ゆっくりとかみしめていただいた。

でもね……。
実はね、預入荷物の中にはね、保冷剤と保冷バッグでしっかり包んだ、千成鮨の「鯖の棒鮨」と「すごく美味しい太巻き」が、入ってるのよ!!!

そう、帰宅したらその子たちと旅の完了を祝うのです。

修さん、本当にありがとうございました!
また今年も行きます!!

お寿司をいただくとき、最後は必ずかっぱ巻き。
 
特に理由はないけど、習慣になってる。
単純に、かっぱ巻きが好きだからというのもあるけど、シメの一品にしてあるものをいただくと「あーー、美味しかったなーー」って気分が盛り上がるから。
 
この日は、いつもお世話になっている「ほどがや千成鮨」の修さんが、かっぱ巻きを半分ずつ、別アレンジにしてくれた。
 
なんて細やかな気遣い!!!
本当にこのお店は素晴らしい。帰国したときには、通いつめてしまう。

半分は、普通のかっぱ巻き。
もう半分は、きゅうりを刻んだタイプのかっぱ巻き。
それぞれできゅうりの食感が違うから、楽しく食べられるのだ。
 
こんな楽しさを味わわせてもらえるとは、口福ってやつだなあ。
 
ちなみに、わたしの「究極のかっぱ巻き」は、白ごまをシャリの上に散らしてわさび多め、その上に紫蘇の葉を敷いて、刻んだきゅうりで作る細巻き。
 
でも、家で食べるときには、単純に海苔の上にシャリと白ごまをパパっと載せて、適当に切ったきゅうりを手巻きにしちゃったりもする。
日頃めしだから、そんなもんで十分。

これはこれで、美味しいしね!

帰国したら必ず一度は、サイゼリヤに行く。
 
まだ日本にいた頃にたくさんお世話になっていた、懐かしの味。
今はお酒も手広く扱うようになって、「せんべろ」ができるファミレスとしても有名だとか。
 
同じく「懐かしの味」だった「びっくりドンキー」は、一度、行ってみたら「もう、行かなくていい」になったんだけど…。
サイゼリヤだけは、なぜか帰国のたびに一度は、行く。
 
わたしのお気に入りは、この「ミラノ風ドリア」。
今回はペコリーノ・ロマーノの別売りをオーダーして、トッピング。
 
決して美味しすぎない、でも不味くはない、この感じ。
何にそんなに惹かれるのかなあ…と思っていた。
 
そして先日、日本から来た友人と話していてわかった。
これは、アメリカのダイナーの風味なのだ。
 
その友人とは、ダイナーでビールやつまみを頼んで、深夜まで延々と話した経験がある。
支配人ともども、ダイナーのあのファミレス的な、明るいけどちょっと垢抜けない雰囲気が、大好きなのだ。
 
サイゼリヤの雰囲気は、それとよく似ている。
 
店員に構われすぎない感じもいい。
食べ終わったお皿をサクサクと下げられて「早く帰れよ」アピールをされないのもいい。
 
適当に安くて適当に美味しく、長居できる。
そんな感じは本当に、わたしが大好きな「アメリカン・ダイナー」そのもの。
 
それを自覚した時「ああ、アメリカ生活が長いんだなーー」…っと、思った。

これぞ南インド屋の真骨頂…!!!
 
…の、ミールスをごちそうしていただいた。
何種類ものおかずは、汁ものから煮ものまで、塩加減から食感まで全てが計算しつくされ、一緒になることで絶妙なバランスで完成する。
 
もう、本当にここのスパイス使いは天才的!

わたしがいただいたのは、こちらにレシピがあるミールスにほぼ近いもの。
ごはんにかかっているのは、サンバル。

野菜たっぷり…というか「ベジミールス」ゆえに野菜だけなのだけど、大満足できる。
「週に何度、食べてるかわからない」という友人の談もうなずける完成度。

確かに、何度でも食べたくなる。
わたしもふだんからはあり得ない量を食べてしまった!

それにしても、シェフのそうちゃんは本当に楽しそうに料理をする人だ。
鼻歌まじりに、時には本気で歌いながら。

かと思うと「今、いいところだから見に来て!」とキッチンに入れてくれたり。
こんなに楽しそうに作られたものが、美味しくないわけがない。

わたしもこうありたい、と思える人だ。

いつもいつも、Facebookで観てうならされている、「南インド屋」のごはん。
もとはお店だったけれど、今はクローズして、お料理教室とポップアップ・レストランが主な活動形態になっている、南インド料理の専門店。
 
ありがた〜いご縁があって、北海道にいる間、「南インド屋」が活動拠点にしているマンションの一室にお世話になることに。
 
そして、「南インド屋」のオーナーシェフが、直々に作ってくれたのが、この「ダルバート」。
ずっとずっと画面越しにあこがれていたお料理を目の前にして、もう、夢のよう!!!!

「ダルバート」は、チベットの「定食」。
「ダル(豆のスープ)」+「バート(ごはん)」というシンプルな名前通り、チベット人は毎日一食は必ずこれ、という「定番中の定番」。「ダル」&「バート」のほかに、「サグ(青菜)」「アチャール(漬物)」「タルカリ(野菜料理)」、そこにカレーがつくのがスタイル(カレーがない場合もある)。
 
わたしもNYの東南アジア系のお店がひしめく街でいつも食べていたけれど、「南インド屋」のものはひと味どころかふた味もさん味も違う!
 
全体のバランスがとてもよくて、まさに「定食」。
スパイス使いも絶妙で、毎日でも毎食でも食べられるような、身体に素直に染み込むお味。
 
アチャールづくりのコツや、ちょっとしたティップスを教わりながら、ありがたくいただいた。

「南インド屋」は惜しげもなくレシピを公開してくれているので、ご興味のある方は、ぜひ一度、訪ねてみて。

2018年のバンコク訪問で、やっぱり行ってきました「ガンコク」ことGaggan。
 
詳しいことはブログのこの辺からの数本を読んでいただくとして。
品数があまりに多いんで、ブログに全部載せるのもかったるいから、今回のハイライト的な一品をここに載せることにした次第。
  
メニューを示す絵文字は「⭐」。
タイトルは「DEATH STAR」。
※Gagganでは、全メニューが絵文字のみで記されてて、最後に種明かしがされる仕組み
 
もう、写真のまんまwwww
確かにコレは「デス・スター」wwww
 
Gagganのお料理はみんなそうだけど、この器も特注に間違いない。
ガガンさんらしいクソヲタな一品で、全メニューの中で一番、印象に残った。
 
で、パカっと開けると…。
 

 
中は、ポルチーニのココナッツカレーと、バスマティライス。
つまり、シメのカレー!!
 
「ポルチーニをカレーにする」という発想がもう既に尋常じゃないけど、これがまた美味しかった…!!!
 
グリーンのつぶつぶは、莢豆をむいたもの。
グリーンピースじゃなくてシュガーピーじゃないかと思う。
 
2019年初夏には閉店するという話のGaggan(既にガガンさんは次の店の名前、コンセプト、そしてパートナーを公開済み)、興味がある人は早めの訪問をおすすめ。