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この夏、いなわら亭が夢中なのが「ジョナ・クラブ」。

「クラブ」と言っても、遊ぶところじゃなくって「蟹」です。

いつものロードアイランド州の漁師さんが持ってきてくれる、地元産の蟹。
丁寧にむき身にしてあって、その手間のせいか多少お高いのですが、これが甘くてみずみずしくて美味しい!のです。

わが家の食べる量だと、たっぷり使っても半パウンド(200ちょっと)で2回は食べるし、むき身だからすぐに使えるので、それを考えたらお値段的には文句なしです。

今日は、その蟹をカニサラダにしました。
マーケットで手に入れた小ぶりのトマトとディルをたっぷり。新玉ねぎのみじん切りも入ってます。

これで白ワインをさっぱりといただけば、夏の夜の重たい蒸し暑さも軽快に過ごせます。

蟹の身には「プイイ・フュメ」が合う…とソムリエに教えてもらったので(確かに合います!)、わざわざ探しに出かけたのですが、どうしてもこの日は見つからず、ソーヴィニョン・ブランで。

それでもさっぱりした飲み口は、カニサラダにはよく合いました。
う〜〜〜ん、至福!!!!

こうなったら、今度はぜひとも「プイイ・フュメ」をお供にすべく、売っているところを探さなくちゃ!!

お腹も良くなったとはいえ、いつもよりも少しだけ気をつけてごはんを食べています。

やっぱり発酵食品を意識してとらないと…というわけで、今日の「ちいさなおそば」は、納豆入りです。
めんつゆが冷たいので、麺は冷やさずに、釜あげで。

実は、今日はお蕎麦ではなくてうどんなのですが…。色はきれいな緑。
これ、茶そばならぬ「茶うどん」なんです。

6月にカリフォルニアに行ったとき、立ち寄った日系スーパーで見つけて買ってきたもの。
夏は抹茶の季節…ということらしく、店内にはお茶系のお菓子やドリンクがいっぱいありましたが、わたしが心惹かれたのは、このうどんでしたw

茶そばの中には茹でると色があせてしまうものもありますが、このうどんは添加物もないのに、かなり色が残りました。お茶の香りはまあまあ、します。

納豆のほかは、海苔、刻んだ紫蘇が薬味です。

麺も納豆もよくよく噛んで、お腹ケアをしました。
食後はサプリメントとして買ってあるビール酵母を飲めば、完璧です!

あ、もちろん、生のビール酵母もいただきますよ!!w

患って一週間ほどでようやく大腸炎も治り、普通食に戻りました。

この日のお昼は、塩焼きそばでサラッと済ませたせいか、お夕飯の時間になって、珍しくお腹がペコペコ。

昼間、ちょっと重めの作業をしたせいもあったかもしれませんが、とにかくパワフルなものを食べたい!
それをツマミに、ビールをカーっと飲んでスッキリしたい!!

そんなわけで、早めに食べきりたかった鶏もも肉を使って炒めもの。
宮保鶏丁(ゴンバオジーディン)です。

いわゆる「鶏肉とカシューナッツの炒めもの」ですが、このお料理のナッツはカシューナッツに限らず、何でもいいんだそうです。
わが家もこの日はカシューナッツを切らしていたので、クルミで作りました。

唐辛子も多めに入れて、クルミに塩味がない分、味付けもやや強めです。

クルミをつかったせいか、どうも彩りに欠ける見た目になってしまいましたが、お味は上々。
「パワフルなものを食べたい」という気分にはぴったりでした。

わたしの宮保鶏丁のレシピは、四川飯店の陳建一さんの著作のものです。
この日は鶏もも肉もプリッと炒めることができて、とっても嬉しかった〜〜!!

支配人とふたり、「パワフルおつまみ」で乾杯しました。

まだまだ大腸炎です。

緊急時以外は薬を使わないことにしているので、自然治癒にまかせています。
家にこもって身体を温めつつ、よく休んで…。

とまあ、そんな状態では、食事も病人食です。
空腹は感じますが、お腹が痛いのと壊れてるのとで、食べるメニューはやっぱり決まってきます。

この日は、消化に良くてタンパク質もとれる温泉玉子(半熟玉子よりも消化が良いそうです)と、少し前に作って冷蔵庫に保存していた、蕗としらすの炊き込みごはんを使ったおじや、そして梅干し。

ちびちびと食べていたら、子どもの頃を思い出しました。

わたしは昔からお腹が弱かったので、よくお粥やおじやの世話になっていました。
わたしがちょっと元気がなくなったり、具合が悪くなると、母は残ったお味噌汁にごはんを入れて「猫まんま」を作ってくれたものでした。

出来上がったそれを、母は小鉢に少しだけよそって食べさせてくれます。
お玉の半分くらいの量で、パクパクいくなら、3口くらいの量です。

その小鉢の底には可愛い野菜の絵があって、食べきるとそれが見えます。
絵は何種類かあって、どれが当たるかは食べきらないとわからないのです。その仕掛けで、絵が好きなわたしができるだけたくさん食べるよう、考えてくれたのでしょう。

母は自宅で仕事をしていたにもかかわらず、わたしが少しのおじやを食べきると、おかわりを都度、よそってくれました。

この少しずつの量を不思議に思ったわたしが「どうして少しずつなの?」と訊いたら、母は「あんたは『猫わけ』だから」と返してきました。
「猫わけ」には諸説あるようですが、母の場合「猫がごはんを必ず少し残して気が向いたらまた食べるように、気が向いたときに少しずつ食べる」ことを意味していたようです。

実際そのとおりで、わたしは一食でたくさんの量を食べられません。
普通の人の半分〜7割くらいの量でいっぱいになってしまいますが、後でお腹がすいてまたつまむ、という感じです。

久しぶりのおじやを食べながら、子どもの頃を思い返しました。

口腔手術を受けた支配人に合わせるように、急性大腸炎になってしまいました。

傷口があるので、スープや柔らかいものしか食べられない支配人と、お腹の調子が悪くて消化に良いものしかたべられないわたし。
ポタージュやおかゆで過ごしていたけど、口から下は元気な支配人には、もうちょっと何か食べさせてあげたい。

そこでふと思いついたのが「茶碗蒸し」。
玉子と出汁でできたあたたかいもの…これなら、わたしもお相伴できるではないですか。

ファーマーズ・マーケットで買った新鮮な玉子と丁寧にとった出汁だから、何も具を入れなくても美味しいでしょうけど、何かほしいな〜…ということで、しいたけのスライス。

鶏肉も百合根もぎんなんも海老も入ってないけど、この「しいたけだけの茶碗蒸し」、とっても美味しかったです。

適当な容器がなくて、オールド・パイレックスのマグカップで作ってしまったけど…。
これはまあ、これでいいですねwww

支配人とふたり、熱々をゆっくりといただきました。

出汁のお味がじんわりとお腹にしみて、その日はゆっくり眠れましたよ。

夜に小腹がすいたときにいただく、小さく作ったお蕎麦。

かけ汁の残りが冷蔵庫にとってあるときはそれをあたためて、そうでないときには、ちょっと手を抜いて自家製めんつゆを少し薄めて、茹でたてのお蕎麦にかけていただきます。

時々、氷水でしっかり締めて「もり蕎麦」にしたりもするけど、夜はなんとなく、季節を問わずに温かいお蕎麦にしていることが多いかも。

麺の量は乾麺で25g〜30g。
一人前の1/4〜1/3くらいです。

この日は、作りおきの温泉玉子を入れました。それと削り昆布。

別の日には、市販の天かすととろろ昆布。
腎精チャージのために、できるだけ海藻をとるようにしているので、こういうときは必ず入れます!

どんなときにも、忘れないのはネギです。
実は結構な薬味好きなので、ネギだけはいつもたっぷり入れちゃうのでした。

お蕎麦ではなくておうどんのときもあるけれど、細めの麺は茹で上がりが早くてもたれないこともあって、なんとなくいつもお蕎麦を選んじゃいます。
ま、単に「お蕎麦が好き」っていう理由ですけどねw

所用で、オハイオ州に行っていました。

ひとりで行ったので、飛行機を使っての旅行です。
とはいえ、目的地への直行便がなかったので、乗り継いですごい遠回りをしました。

いよいよ帰宅するその日、空港で飲んだのが、この地元のクラフトビール。
クリーブランドのブリュワリーのものです。

わたしはクラフトビールが大好きで、旅先では必ず、地元のビールを飲んできます。

カナダに旅行したときももちろん!
オンタリオ州のクラフトビールをたっぷり、飲んできました!

「ごはんじゃないじゃない」って、いや、これもわたしには立派な「ごはん」なんです。
しかも「朝ごはん」!!

お昼前の便に乗ったのですが、このときしかこのビールを飲む機会がなかったもので、朝の10時すぎにポツーンとひとり、バーに座って飲みましたwww

実はセキュリティをこえたゲート付近にも、このブリュワリーが出店しているバーがあって…。
そこで違う種類のものをもう一杯やっちゃったのは、まあ、ご愛嬌ってことでwww

おかげさまで、飛行機ではよ〜〜〜く眠れました!

大好きなアスパラガス!!!マーケットで見つけたら必ず買います!

まずはじっくりとオイルで焼いて、温泉玉子をのせて、ビスマルク風。

その次は、シンプルに湯がいてマヨネーズで。

何をしても美味しい旬のアスパラガスは、できるだけ自然栽培のものを選ぶようにしています。
お店では一年中いつでも買えるけれど、マーケットで買う旬のものが大好きです。

太い部分はピーラーで削るか、場合によっては切り落として、茹でるときやスープの出汁に。この太い部分をどう下ごしらえするかは、アスパラに訊いて決めます。

パスタの具にもしたし、スープにもしたし、ベーコンと一緒に炒めておつまみにもしたし…。
今年は美容食研究家・杉本佳子先生のお料理からアイディアをいただき、細いものをスライスして、生でサラダに入れていただいてみたのですが…これも全く違和感なしで美味しかった〜!

今季の最後は、わたしがメインで使っているマーケットの初日に出会った、紫のアスパラガスでした。
太さも長さもまちまちの、自然に生えているものです。

どうやって食べようかとひとしきり悩んだのですが、最後は正統派に、バターでソテーしてビスマルク風。

玉子の黄身のとろけるお味が、アスパラのじゃっくりした食感や風味とよく合います。
途中でペコリーノ・ロマーノを削ったものを足して、味変してみたりもして。

もうたぶん、今年は出会えないと思うけれど…。
まら来年!!!今年もありがとう。

ブルックリンの、大好きなピザ屋さんで、遅めのランチ…というか早めのディナーというか。

いつもは具材が決まっている「メニュー」から選ぶのだけど、今日はベーシックなマルゲリータにトッピングをしてみることにしました。
「お好み」オーダーってやつですね。

とは言っても、普通のマルゲリータにオリーブをのせただけ。
でも、これが意外にヒットでした!

オリーブは種抜きのものを手でくずしただけ。
ラフな断面が楽しい歯ざわりになって、塩気も相まってかなりいい感じ!

ここのピザクラストは、シン・クラストより少し厚めの、ややパンっぽい感じのものです。
大きさは程よい感じで、いわゆる「パーソナルピザ」のサイズ。


生地をしっかりと発酵させてあるので、ふわっとしつつも重たい感じはなく、香ばしい風味があります。
耳の部分もモチモチに焼けていて、お腹が空いているときはここも食べちゃいます。

聞いたところによると、イタリア人はよっぽどお腹が空いているとき以外は、耳を食べないんだそう。
わたしはひとまず耳を残しておいて、お腹に余裕があったら、ビールを呑みながら耳をもう一度食べる…ということをしたりしますw

これがいいツマミなのですよ!

このお店はマーケットから仕入れた野菜で作るサラダが綺麗なので、いつか頼もう…と思いつつ、毎回ピザでお腹いっぱいになってしまうのでした…。

家にある食材で、手軽に「おうち薬膳」しました。

わたしは腎虚体質の上、幼少時に腎臓病を患ったので、腎臓が弱点。
すぐに身体の水はけが悪くなって、むくんだり痰がからんだり声がれしたりします。
吹き出物も出やすくなるので、早めに解消するのが一番。

この日もそんな感じだったので、サラダにちょっと一工夫です。

痰湿(要は水はけが悪くなってできる「ねばり」)を解消する大根おろしに、解毒に有効なきのこ(今日は舞茸)を使い、香りと酸味で気を巡らせてくれる上、痰を取り除く効果もあるレモンを添えて。
味付けはお醤油だけで、あっさりといただきました。

舞茸はおおぶりにほぐして、油で焼き目がつくまでソテー。
大根はおろしただけ、の簡単メニューです。

忘れちゃいけないブロッコリー。
これも茹でただけですが、ブロッコリーは腎の陰陽を補い、脾の虚弱もサポートしてくれる、超優秀な野菜なんです。
腎精チャージにも有効なのです!!

ついでに白バルサミコに漬けてあるクコの実ものせて、気楽に薬膳しました。
もちろん、お味はバッチリ!美味しかったです。

食べて半日ほどでちゃんと効果が出て、嬉しかった〜!