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わたしが子どものころ、インスタント麺といえば袋麺だった。

共働きで、家で仕事をしながらわたしを育ててくれた母だから、時にはインスタントラーメンがお昼ごはんになることもあったわけです。
わたしが作れるようになったら、弟の分と三人前を作るのはわたしの役割に。

そのころからこうだったのか、それとも母が最初からこうしてたのかはよく覚えてないけど、わたしはキャベツをちぎったのをごま油で炒めたものにお湯を注いでラーメンを作るのです。
味はできれば、味噌。

まあ、母にしてみれば「少しでも野菜も食べさせないと」…ってことだったのかも。
仕上げにネギを刻んだのをのせます。

そんなわけで、この「悪い味」は、わたしの懐かしの味。

平素にはインスタント食品はもちろん、加工品も可能な限りとらないけれど、時々むしょうに食べたくなっちゃう。
普段には砂糖もほぼとらないし(糖質をとるならお酒でw)、たまにはいいでしょ、ってことで。

この日は、支配人とふたりで「味違い」を食べくらべてみましたw

そうそう、池川明先生もおっしゃってましたよ。
「たまには添加物をいれないと、身体が処理の仕方を忘れてしまう」って。

それをここで持ち出すのはもちろん、都合のいい言い訳だけどw

たま~に食べるインスタントラーメン。
「悪い味」だけど懐かしい。

晩酌の時間になって、突然、食べたくなるトマトパスタ。

いなわら亭特製のエアルームトマトを使ったトマトソースをパスタにからめて、チーズをどさっとやるだけの、シンプルなやつ。

パセリはあったら刻むけど、めんどくさかったらなくったってかまわない。
でも、ちょっとこだわりポイントがあって…パスタはショートじゃなくって、ロングで!

どこにでもありそうな、実際にどこにでもある、シンプルなごはん。
だからこそ、時々、無性に食べたくなるのかも。

ホクホクのパスタをくずしていくと、ホワッと立ち上る、ちょっと酸味のある湯気。
チーズのトロッと感と一緒にからむ、トマトソースの熟成された甘み。

あーーーー、なんか落ち着く!!!
そう、落ち着くのよね、こういうごはんって!

ちなみにわたしは「サッちゃん」なので、1回に食べられるパスタの量は、乾麺で40〜50g。
つまり半人前です。

2枚めの写真のパスタの量は、30g。
子どもが食べるくらいの量ですが、これで十分。

「猫分け」なので、ちょっとずつを何回か食べるスタイルなんです。
会食とかであまり食べてる様子がなくても、心配しないでください。

そのかわり、回数が多いのですw
とはいえ、1日1〜1.5食ですけどね。

気のおけない友人が訪ねて来る日、お昼ごはんに作った。

わたしは1日ほぼ1食で、食べるときでも1.5食くらい。
なので、活動時間帯に食べる、お昼ごはんのボリュームがいちばん重いのです。

なんとなく、「乙嫁語り」に出てくる焼き飯(ポロ)のような、アジアっぽいピラフが食べたくて、冷蔵庫をゴソゴソ。

中途半端に残ってる鶏肉や、使い切りたい野菜を発見。
これまた、残り少ないチキンスープもあって……これはもう、ピラフづくりにはうってつけ!でしょう!!

作りやすいように、そして、昼過ぎに来る友人がおなかがすいてた場合のために、いつもより少し多めにお米を使うことに。

具材は、ブロッコリーの茎、エリンギ、鶏もも肉、人参、玉ねぎ、れんこん。
ちょっと「アレ?」な具材もあるけど、冷蔵庫の掃除も兼ねてるんだもん、気にしちゃいけない。

バターとオリーブオイル半々で具材を炒めて、お米も炒めて…。
チキンスープが足りない分は、水を足して。

「乙嫁語り」でやってたみたいに、煮立ったところに小皿で蓋をして、気分だけ味わってみたw
弱火でコトコト、水分がなくなってチリチリとした音といいにおいが漂ってきたら、そのまま蒸らし。

その間にささっと、これまた半端もの色々を合わせたサラダをあつらえて。

そのシンプルな味付けのサラダと、バターとスープのコクがきいたピラフで、はい、いただきます!

うん、今日のお昼ごはんも美味しい!!
冷蔵庫の半端ものもなくなって、嬉しい!

多めに作ったのでやっぱり残ったけど、それはおなかを空かせて来た友人が、あとでぺろっと食べてくれましたw

わたしはお醤油、一択です。

目玉焼きは蒸し焼きにせず、多めの油でじっくりジクジク焼いて、白身の端がカリッカリになってるのが好き。
黄身はクリアな感じで、当然、半熟。

この日は3人前を同時に作ったから、カリカリ感がいまいち…。

カリカリした白身から楽しんで、最後に残した黄身にお醤油をかけて、ごはんの上にのせていただく。
半熟の黄身をとろ〜〜っとごはんにまとわせて、ワシワシっと!

たかが目玉焼きだけど、アレンジ次第ではお酒のおつまみにだってなる。
わたしの結構な得意料理と言えるかも(そのくせこの日はちょっと失敗してるけどw)。

おつまみにするには、フライパンに玉子を入れたとき、まだ白身が半透明のうちに、すりおろしたチーズとクラッシュド・チリを種ごとパラパラのせて、そのまま焼く。
仕上げにすりおろしたチーズをかけて、オリーブオイルをひとまわし。

これ「カラブリア風目玉焼き」っていう、れっきとした家庭料理なんですって。
カラブリアは唐辛子が名産の、イタリアの土地。

イタリアンってことで、チーズも塩気が強めのペコリーノ・ロマーノを使うと、塩を足さなくても十分に美味しい。
チリはお好みで足すのもあり。

白ワインでも赤ワインでも、ビールでもいけちゃいます。

チーズはペコリーノ・ロマーノがいいと思うけど、粉状になってるやつならパルメザンでも。
何なら、おつまみ用のチーズをすりおろしちゃったっていいし!

ご興味のある呑助さん、ぜひお試しを。

参鶏湯を作ったときスープがあまったので、こしてとっておいた。

夜のコバラベリータイムに、このスープでお雑煮。
いただきものの美味しいお餅、残り少ないそれを食べきることもできて、一石二鳥!

お餅は焼き網でじわじわ焼いて、その間にスープを温め、塩で味を整えておく。

こしたスープだから具が何もなかったので、ふと思いついてキムチをドサッと仕上げに入れてみた。
本当はトック(韓国のお餅)でやったら、雰囲気ぴったりだったんだろうけど「日ごろめし」だから日本のお餅でもOK!

刻みネギとカイワレをのせて、アツアツをいただいた。
キムチの発酵のうまみと辛味が、コクのある参鶏湯スープによく合うこと!

チキンスープでお雑煮を作ると美味しい…っていうレシピが魚柄仁之助さんの本に出てくるんだけど、参鶏湯の薬膳スープもなかなかでした!

クタクタになったキャベツ、食べたいことってないですか?

わたしはあります。
パリパリの野菜もいいのだけど、クタクタになって、身も蓋もない状態になった野菜も好きです。

クタクタになった野菜が食べたいな〜〜〜ってときによく作るのが、ベーコンとキャベツの煮たの。

もう、そのまーーんまです。
適当に切ったベーコンとキャベツを鍋にギュウギュウに詰めて、水をひたひたにして弱火でコトコトするだけ。

まあ、余裕があったらローリエとか粒胡椒を入れてもいいです。
余裕がなかったら入れなくても大丈夫。
胡椒なんかあとで挽けばいいんだし。

今日は余裕がありましたので、ローリエを適当に、ベーコンとキャベツの隙間に挿しておきました。

コンソメキューブを入れろとかいうレシピを良く見ますけど、そんなの要らないですよ。
良いベーコンを使えば出汁はそこから出るし、キャベツからだって出ます。

ハイ、いいこと言いました。

そう、安物のベーコンじゃ美味しくならないんですよ。
安物を使うから、コンソメキューブとかを足さないといけないんです。

本物のいいベーコンを使えば、出汁の素なんぞ要りません。

ベーコンとキャベツから出る出汁で十分に美味しいです。
味付けは塩胡椒だけでよし。

今回使ったのは、地元のファームが手作りしてる厚切りベーコンと、これは季節が合わなかったんでWholeFoodsで買ってきた、オーガニックのサボイ・キャベツ。
「ちりめんキャベツ」って呼ばれてるやつです。

ザクザク刻んで鍋に敷き詰めて、あとは水をひたひたにしてコトコト。

このとき、時間がかかってうっとうしいでしょうけど、終始弱火です。
じーーーっくり弱火でコトコトしたら、アクをすくうのも1回か2回で済みます。
煮立てたらたーいへんですけどw

わたしなんか面倒くさがりなので、アクをすくわないこともありますよ。

ま、最弱火でコトコトは、とにかく時間がかかりますけどねww
ほっとけばいいので、わたしは気にならないです。

好きなクタクタ具合になったら、塩胡椒で味を整えて、粒マスタードでも添えていただきましょ!

「ヤム」とは「和え物」のことで、よくサラダのジャンルとしてカウントされる。

わたしが知る限り、タイ料理には「野菜にドレッシングをかけただけ」的なサラダっぽいものは、存在しないと思う。
西洋式だったり、いわゆる「サラダ」だったりする場合は別だけど。

「ヤム」と頭につく料理はソースと具材が和えてあるから、結果としてサラダっぽいので、たぶん「サラダ」と紹介されてるんじゃないだろか。

あの有名な春雨サラダ「ヤム・ウンセン」も「ヤム」。
他にもシーフードを和えたのとか、目玉焼き(カイダーオ)を和えたのとか。
レパートリーは無限にありそうな気がする。

そんな「無限のレパートリー」のひとつがこれ。
「ヤム・ママー」。

「ママー」はインスタントラーメンのブランド名で、それがそのまま料理名になってる。
そう、つまりはインスタントラーメンの和え物、言ってみれば「ラーメンサラダ」。

これ、立派な屋台料理なんですって。
具材を入れる場合もあるけど、夜のツマミだったから、わたしは今回、野菜だけで作ってみた。

キャベツとチェリートマトとパクチー、そしてトムヤムクン味のママー。
「ヤム・ママー」に使うのは、トムヤムクン味だけらしい。

味付けには「ヤム」のソースの定番、ライムとナンプラー。
そして、お約束としてラーメンについている調味料を使うから、どうがんばったって、チープな味になる。

でも、そのあっけらかんとしたチープさがいいよなーーー、なーんて思いながら、ビールのお供にするんでした。
ジャンクだけどジャンクじゃない、不思議な魅力です。

冬ですから、鯖が釣れます。

わが家はファーマーズ・マーケットに来てくれる、ロードアイランド州の漁師さんからお魚を買ってます。
近海のお魚を一本釣りしている漁師さんです。

この時期、鯖が釣れるとマーケットの前日に「釣れました!」と一報が来るので、よほどのこと(翌日に予定があるとか)がない限り、サクッと予約で抑えちゃいます。

支配人が予約していた鯖を購入しているのを観たご婦人が「どうやって買うの?」と訊いてきたそうですが、なんのことはない、メーリングリストやFacebookページで目を光らせて、確実に予約するんです!

早モン勝ちですからww

この鯖は、ボストン近辺で釣れるので「ボストン鯖」と呼ばれている子。
もちろん、近海の天然物です。

ちょっと前までは、西海岸に拠点を置く日系スーパーがよく仕入れてくれてたんですが、今はそのお店も東海岸から撤退してしまったんで、日系スーパーで手に入れられるところはだいぶ限られちゃってるかも。

今回はちょっと小ぶりの子でしたんで、鯖のコンフィを作ることにしました。

鯖は三枚におろして、表面が軽く白くなるくらいに塩をしてシメます。
2時間ほどシメたら、水気をよく拭き取って、レモン・にんにく・ハーブ(タイム、ローレルなど)・黒胡椒粒たちとともに、ひたひたのオリーブオイルにIN。

この作業は、オイルが冷たい状態からやります。
オイルが熱くなってからではないです。

ごく弱火でじっくり、時折プツ…っと泡が出る程度を保ちます。

決してグツグツさせないこと。
グツグツさせちゃったら、このお料理はおしまいだから、絶対にやらないで。

そのままを保って、弱火でじっくりと30分くらい火を入れていきます。

火入れをしているときは、鯖をひっくり返さなくて大丈夫。
身が柔らかいので、さわると分解しちゃうから。

そのかわり、テーブルスプーンや小さなお玉で、温まった油を皮側へ丁寧にかけてやります。

あとはそのまま自然に冷めるまで放置。

常温になったら、食べられます。
お好みで塩を足したり、レモンをしぼったりして。

オニオンスライスと一緒にしたり、おろし生姜を足したりするのも面白い。
ホットソースで辛くして食べたりも。

パンと一緒に食べたら、美味しいオイルもバッチリ、楽しめます!

保存はタッパーやコンテナに移して、鯖の身が油にしっかりひたるようにしてあげてください。
冷蔵すれば3〜4日は問題なくもちます。

ざくっとほぐしてパスタの具にするのも、いいかも。

ちなみに、頭と中骨は、綺麗にしてからしっかり塩でシメて、「船場汁」にしていただきまーす!
いなわら亭に骨付きで来て、出汁をとられない子はいませんw

タイから帰ってきたばっかりだけど、タイ料理。

なぜか、タイ料理にはタイに行くたびにハマってしまう。
もちろん、和食も大好きだし、イタリアンだってベトナミーズだって…。

でも、なぜか、タイから帰ってくると、タイ料理ばかり作ってしまう。

今日もそんな感じで、タイ料理。
メインはInstagramにのせた「カオチオ・ムーサップ(豚ひき肉の玉子焼き)」。

そのサブにあったのは、結構に得意にしている「ヤム・ウンセン・クン・ソッド(海老の春雨サラダ)」と「ナムトック・ムー(イサーン風・炙り豚肉のハーブあえ)」。

これらをタイの食堂風に、「カオスアイ(ジャスミンライスの白ごはん)」にのせていただきます。

もちろん、カトラリも右手にスプーン、左手にフォークの現地式。
食器も現地の食堂でよく使われてる、ホーローのダサいお皿。

量も少しずつにして、屋台っぽくしてみたりして。
イサーン料理があるので生野菜盛りも用意して、より現地っぽく!

本当は、このメニューにプラスしてゲーン(スープ)があるのが本式なんだけど、ビールと一緒に楽しんだので、スープは割愛ww

作ってみるとわかるけれど、タイ料理はびっくりするくらい野菜やハーブを食べる。
ベトナミーズもそうだと聞いたけど、ごはんを暑い場所で食べるには、生野菜がたくさんあったほうがいいのかも。

ハーブをバリバリ食べるタイ人には、がん患者が少ないという話も聞いたことがあるし。
わたしも実際、タイに居る時のほうがお腹の調子が良かった。

「草食べてる」感なしで、美味しくいっぱいお野菜を食べられるタイ料理、やっぱり大好き!!!
思いっきり作ってみたいから、食べに来てくれる人を募集してみようかなw

アメリカ在住だからというわけではないけど、ハンバーガーは食べる。

わたしの「究極のハンバーガー」は、ハワイ島のヒロにあった、今や伝説のファウンテン「エルシーズ」のもの。
ご主人のジェームズさんが作る、シンプルの極みみたいなハンバーガーがそれ!

エルシーさんは「パンもお肉も、隣のスーパーで買ってきてるのよ、何も特別なことはしてないの」…って言ってた。
教えてもらった「たったひとつの秘密」は、お肉にお味噌を混ぜてること。

鉄板で焼かれた牛肉の薄いパティが、同じく鉄板で切り目を焼かれたバンズにはさまっているだけの、ただそれだけのハンバーガー。

野菜なんか何もはさまってないし、ポテトだってついてない。
紙皿にポンッとのっただけのハンバーガーは、味付けだって食べる人が自分でやる。

確か、2ドル50セントだったと思うなあ。

でも、わたしにとってはそれが「究極のハンバーガー」。
今となっては絶対に再現できない、記憶の中で美しく輝く味。

「エルシーズ」を亡くして以来、美味しいソースや高級な食材を使ったハンバーガーをあれこれと食べてみたけれど、どれもやっぱり飽きちゃう。
結果として「日常に食べるハンバーガー」としてたどり着いたのは、SHAKE SHACKのチーズバーガー。

これに生玉ねぎの輪切りとピクルスを入れるのが、わが家の好み。
ホットソース、胡椒、マスタードだけでいただきます。

日本のハンバーガーはどうも「ごちそう寄り」なので、わたしには重いのよね。
なので、帰国中に口にすることは絶対にない。

そして帰国後の不調が快方に向かったとき、「あれ食べよう」とやってきた。

お気に入りのビールと一緒にいただくシンプルなチーズバーガーは、「日頃」の味だと思う。
美味しかった!