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いつも通っているマーケットでコーヒーを売っているベンダーのオーナー、ドニー。

かれは日本に長期滞在して国内を回るくらいに、日本が大好き。
特に、ラーメンや餃子をはじめとする日本のカジュアルな食文化の大ファン。「中国式の餃子は皮が厚くて好きじゃない、日本式のがいい」と語るくらいです。

近隣のおすすめのお寿司屋さん、ラーメンスープの作り方、日系スーパーのことなど、いつも食べ物の話を良くします。

そんなドニーに、ひょんなことからおべんとうを作ることになりました。

いつも行列ができるドニーのテントは、満員御礼。
ベンダーとしてマーケットに出ているときのかれは、それこそ一息つく間もないくらいにコーヒーを淹れ(なんと、発電機とエスプレッソマシンを持ち込んでいるのです!)、お客さんとのおしゃべりを楽しんでいます。

もちろん食事をするのも片手間で、ちょっとお客が切れたときに少しずつ食べているようです。

一度は、自作の「日本風のおべんとう」を見せてくれました。
のりたまのふりかけがかかっていたごはんは、自分で炊いたんだそう!

なので「食べやすくて日本の家庭の味が楽しめるおべんとう」を目指すことにしました。
ゆっくり食事をするわけではないので、お箸ではなく、フォークとスプーンでさくさく食べられるイメージです。

本当はあまり使いたくはないですが、ドニーにとっての簡便さを考慮して、容器は使い捨てを選びました。
ちょっといいやつなので、エコ系の販売容器を使っているかれのこと、きっと家で使いまわしてくれることでしょう。

おかずは、鶏もも肉のはちみつグリル、卵焼き、ほうれん草のナムル、いろいろなきのこのなめたけ、ピーマンと塩昆布のあえもの、ラディッシュの辛味オイル和え。
ごはんは半分にゆかりを混ぜて2色にして、自家製のガリをつけました。

ドニーが日本食が好きとは言え、発酵した漬物には抵抗感があるかもしれないので、お寿司で食べ慣れているであろうガリを殺菌効果も狙って使ったのです。

ちょっと傾いても動かないように、キッチリつめて。
食べる量がわからないので、ふたつです。

こんなふうなおべんとうを作るのはかなり久しぶりでしたが、ドニーは喜んでくれました。
ひとつはマーケットで食べて、ひとつは家に戻ってから早めのお夕飯(おやつ?)で食べたそうです。

中身を考えて準備して、早起きしてごはんを炊いて、おかずを作って。
全部がしっかり冷めてから、しっかり詰める。

久しぶりのおべんとうづくり、楽しかったです。