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誰にでもあるだろう、なつかしの味。

子どもの頃によく食卓にでてきたもの、親戚のうちで食べさせてもらったもの、特別な日だけ食べたもの…。
外食のときの何かかもしれないし、給食で大好きだった何かかもしれない。

今回のこれは、支配人の「なつかしの味」。

休日の朝ごはんによく食べたという、玉子とベーコンを炒めたものです。
お相手はやっぱり、パン。

作ってほしいと言われて「どういうものなのか」を聞き取りしたところ、ベーコンエッグではなく、スクランブルに炒めたベーコンが入ってる、ということでした。

一般家庭の休日の朝。
子どもが食事を待っているときに作るとなったら、ベーコンを炒めて脇によけて玉子を別に火を通して…なんていうのはちょっと手間かなあ…と考えて、全部いっしょに作ることにしました。

要は、ベーコンを端っこがカリッと、でもまだ柔らかさが残るくらい(つまり「カリカリ」ではない状態)に炒めたところに、とき玉子を回し入れて全体を混ぜてしまう、ちょっと「ズボラ」な方法です。

油はベーコンから出てきたもので十分。
味付けもシンプルに塩を少しだけで、仕上がりに白胡椒をガリガリします。

玉子はトロリ感を残して、半熟をちょっと過ぎたところで。

お皿にあえてざっくりと盛ってパンを添えて出したところ、まさにこれでドンピシャだったようです。

スライスしたグルテンフリーパンにのせて食べてもいいし、そのままを楽しんでもいいし。
好きに食べることができるのも、こういうメニューのいいところ。

支配人には大満足していただけました!

こんなふうな気のおけない「おうちのごはん」は、わたしも大好きです。
支配人にとっては「今日はお休みだ〜」っていう気持ちの盛り上がりとリンクして、記憶に残ったのかも。

美味しかったです!

炒飯のお供。わが家はいつも、わかめスープです。

ベースのスープはボーンブロスだったり、昆布出汁だったり、ベジブロスだったりといろいろですが、わかめと白ごまをたっぷり入れるのがお約束。

味付けや薬味はその時の気分で。
シンプルに塩だけ、お醤油風味、はたまた酸辣湯風もありです。

基本的に具材はわかめだけですが、この日は自家製のもやしがあったので入れました。

この細〜いもやしは、レンズ豆のもやし。
自宅で発芽させたものです。

自宅で作るもやしの話は以前も書きましたが、そのときに使う緑豆よりも、このレンズ豆はもっと簡単です。

作り方は同じで、一晩浸水したものの水を切り、蓋をした鍋に入れて涼しいところにおいてやります(直射日光はNGです)。
鍋は何でもいいですが、わたしはひとり用の土鍋を使います。

あとは、1日に2回くらい(夏場なら3回ほど)ざっと全体を水で洗って、また水切りしたら鍋に戻して蓋をして…と、これを数日繰り返すと、冬場は3日ほど、夏場は早いと2日せずに根っこが出てきます。

これが「もやし」です。
好きな大きさまで育てたら冷蔵庫に移してあげて、2日くらいで食べきってください。冷蔵庫の中にいても、もやしはどんどん成長していくので、食べごろをお見逃しなく。

もやしは自分の水気で傷んでくるので、よく水を切ってから、中ザルつきのタッパーやペーパータオルを敷いた蓋付きの入れ物で保存してあげるといいです。

緑豆の場合、皮がちょっとかたいので時間があるときは全部とりますが、レンズ豆の皮は柔らかい上に細かくて取りにくいので、皮が残っていてもそのままで食べてしまうことが多いです。

今日のスープには、火を止めてから仕上げに入れました。
レンズ豆のもやしは細いのでそれだけで軽く火が通り、シャキシャキ感も楽しめます。

生のまま、サラダのトッピングにするのも美味しいですよ!
暑くなる前の今は発芽しやすく傷みにくいので、ぜひやってみてください。

かつてはレストランでしか見なかった紅芯大根、かなりレギュラー化しましたね。

わたしが通っているファーマーズ・マーケットでも、毎年たっぷりと出てくるようになりました。
Whole Foodsなどでも、よく見かけます。

外側は淡いグリーンなのに、内側は綺麗なマゼンタ。
この色合いは、盛り付けのときにいいアクセントになってくれます。千切りや薄いスライスをサラダのアクセントにしたりも素敵。

そんな中でもわたしが一番よくやるのは、ぬか漬けです。

わたしは乳酸菌発酵バッチリの、ちょっと酸っぱいぬか漬けが好きなので、紅芯大根のぬか漬けを切ると、ご覧の通りの真っピンク。
マゼンタカラー全開の色合いになります。

これは紅芯大根の色素が乳酸菌の酸味で全体に回ってできるものです。
他にも、紫大根でぬか漬けをつけると、同じ理由で綺麗な紫がかったピンクになります。

お味はさっぱり&ピリッとした紅芯大根なので、大根の糠漬けとかなり風味が似てます。
紅芯大根のほうが少しかたいので、少し薄めに切るほうが食べやすいかもしれません。

紅芯大根は美味しいお野菜だけど、スープの色が薄い鍋ものの具には、しないほうがいいかも。
このマゼンタが溶け出して、鍋もののスープがピンクになっちゃうからです。

お味には変化は出ないですが、水炊きのときなんかはちょっと驚きですw
チゲ、味噌、カレーなんかの、スープに強い色がつく味付けのときはわかりにくいのでいいかもですが。

個人的には、紅芯大根に火を入れるなら、ポタージュなんか可愛いと思います。
ビーツより淡い、綺麗な薄ピンクのスープができそうです。

コルゲット。これは英国英語です。

アメリカでは「ズッキーニ」。
もしくは「サマースクワッシュ」。

緑のやら、黄色いのやら、丸いのやら、UFOみたいな形のやら。
最近は日本でもずいぶんと知られて来ているようです。

火を通しても美味しいのですが、韓国料理では「コリアン・ズッキーニ」と呼ばれるもの(ちょっと太めで、白斑がまじったような表皮をしています)を、胡瓜の千切りみたいにしていただいたり、チゲの具材にもします。

アメリカでも、糖質制限ダイエットの「ヌードル」として、ズッキーニを細く削り出したものが「ズッキーニ・ヌードル」として知られるようになりました。

和風なら、皮を向いて翡翠煮にしたり、ぬか漬けにしても美味しいです!

そんなズッキーニがそろそろ終わりの頃にジェイミーの本を見ていたら、ふと目についた「美しいコルゲット」という名のお料理。
旬のズッキーニを、同じく旬のチェリートマトと一緒に調理するものでした。

コク出しは少々のベーコンを使います。
たまたま全ての材料が手元にあったので作ってみました。

難しいこともなく、要はズッキーニの蒸煮です。
でもこのシンプルな、たぶんイタリア料理にルーツを持つであろう一皿、とっても美味しかったのです!

柔らかくてすぐに煮崩れてしまうズッキーニをギリギリに火入れして、ちょっとハリっとした部分が残る皮と身のトロっとした部分を同時に味わいます。
チェリートマトとベーコンのコクがよく合って、しっかりと一品で成り立っていました。

今まで、ズッキーニ料理で一番好きだったのは、これもジェイミーのレシピによるライスグラタン(そう、ズッキーニとバスマティライスをグラタンにするのです!)だったのですが、この「美しいコルゲット」はそれに劣らず、わたしの「大好きなズッキーニ料理」になりました。

また来年、ズッキーニに出会えるのが楽しみです!

手元には使い切りたいヨーグルトがあるし、無糖のケチャップもある。

玉ねぎは常備品なので、いつでもある。
じゃ、ちょっと作ってみようかな?

というわけで、こちらで見かけた、ヨーグルトで作るサウザンドレッシングを作ってみました。

玉ねぎの辛味が好きなので、わたしは粗みじんにした玉ねぎを水にさらさずにそのまま全てハンドブレンダーで混ぜてしまいます。お酢はレモンを使い、はちみつはメープルシロップを少しだけ。

ケチャップは無糖のものなので、ほぼほぼ、甘みが入ってない感じの仕上がりです。
このときはギリシャヨーグルトを使ったので、そのままだと少し粘度がありすぎて使いにくく感じて、わたしは少しだけ水を加えてのばしました。

お好みで白胡椒をアクセントにしてもいい感じです。

食べてみますと、確かにサウザンドレッシングの味。
ノンオイルなので、食べ口も軽いです。

甘みの感じが味付けのポイントかと思うので、ヨーグルトそのものの酸味も考慮して、お好みで調整する感じがいいんじゃないかと。

でも、支配人からたったひとつ、苦情がきました。

「もっとたっぷり、かけたかった」と。
あらら、半分だけ出して残りを保存したので、足りなかったのですねw

というわけで、今はレシピの分量で作ったら、全部を出してます。
保存は「冷蔵庫で3日ほど」ということなので、バンバンかけて食べきるのは、いいかもしれません。