Posts

引越し後の生活も徐々に落ち着いて、料理もいつもどおりになりました。

でも、なんとなく疲れがとれず、厳しくなってきた暑さもあいまってちょっと体調不良気味。
そんなときには薬膳でしょう、と参鶏湯を作りました。

ご存知、鶏をまるごと使い、たくさんの生薬を煮出したスープでコトコト炊いて作る薬膳スープの参鶏湯は、なんとなく冬のイメージがありますが、実は夏の食べ物なんだそうです。

暑さで胃腸がへばったり夏バテしている時に熱々をいただいて汗をしっかりかき、さらに栄養素や生薬の薬効成分をしっかりとることで身体の機能をリセットするものなんだとか。

急な思いつきだったので丸鶏は用意できませんでしたが、骨付きの鶏もも肉があったので、2本を贅沢に使って作ることに。
生薬は、韓国系スーパーで購入した朝鮮人参入りの「参鶏湯セット」を使いました。

細めの朝鮮人参ですが、数はたっぷりめ。
これは効きそうです!!

ランチにしっかりいただいて養生して、その残りを夜にまたいただきました。

本当は丸鶏のお腹につめて炊くもち米ですが、今回はそれが出来なかったのでスープにそのまま入れて炊きました。
仕上がりは重湯たっぷりのゆる〜いおかゆ、という感じでしたが、スープに適度なとろみが付いて美味しかったです。

お昼はスープとお肉を中心にいただいたので、夜は底に残っていたおかゆ部分をいただく形になりました。

汁気たっぷりのおじやにクコの実をたっぷりトッピングして、養生食の1日です。

家にある食材で、手軽に「おうち薬膳」しました。

わたしは腎虚体質の上、幼少時に腎臓病を患ったので、腎臓が弱点。
すぐに身体の水はけが悪くなって、むくんだり痰がからんだり声がれしたりします。
吹き出物も出やすくなるので、早めに解消するのが一番。

この日もそんな感じだったので、サラダにちょっと一工夫です。

痰湿(要は水はけが悪くなってできる「ねばり」)を解消する大根おろしに、解毒に有効なきのこ(今日は舞茸)を使い、香りと酸味で気を巡らせてくれる上、痰を取り除く効果もあるレモンを添えて。
味付けはお醤油だけで、あっさりといただきました。

舞茸はおおぶりにほぐして、油で焼き目がつくまでソテー。
大根はおろしただけ、の簡単メニューです。

忘れちゃいけないブロッコリー。
これも茹でただけですが、ブロッコリーは腎の陰陽を補い、脾の虚弱もサポートしてくれる、超優秀な野菜なんです。
腎精チャージにも有効なのです!!

ついでに白バルサミコに漬けてあるクコの実ものせて、気楽に薬膳しました。
もちろん、お味はバッチリ!美味しかったです。

食べて半日ほどでちゃんと効果が出て、嬉しかった〜!

少し前から凝っている「腎精チャージ」。

とある書籍を読んで、そもそもが気虚(気=エネルギーが不足してる)体質に加えて腎臓が弱いわたしは、「生まれ持った『腎精』を使いすぎると、若さもなくなるし、病気もしやすくなる」…ということを知って、がぜん興味がわいたのでした。

そこで、その「腎精チャージ」のために作って試食しているもののひとつが「黒ごまペースト」を使った料理。

この日のスープは、3種類のきのこで作った「きのこポタージュ」に、黒ごまペーストを合わせたもの。
トッピングは「腎精チャージ」によく効く、クコの実の白バルサミコ漬け。

クコの実は意外にかたいので、そのままではなかなか使いづらいけれど、お酢に漬けておくとすぐに使えて便利、ということを本の記述から学んで、白バルサミコに漬けてあるのです。
これまた腎精チャージに効く、ドライ・マルベリー(乾燥させた桑の実)も一緒に。

確かに、瓶のふたを開け、スプーンですくってポンッとのせるだけなので、これは便利です。
柔らかくもどったドライフルーツは食べやすいし、白バルサミコの甘い風味が優しいから、主張しすぎないアクセントになっていい感じ。

そもそも味があるようなないようなクコの実だから、この食べやすさはおすすめ。
スムージーにのせたり、サラダのトッピングにしてもいいと思います。

他にも黒ごまペーストを使った「どろんこラーメン」や、ドレッシングなんかを試作しています。
いい感じでまとまったら「腎精チャージの会」をやってもいいかも!

参鶏湯を作ったときスープがあまったので、こしてとっておいた。

夜のコバラベリータイムに、このスープでお雑煮。
いただきものの美味しいお餅、残り少ないそれを食べきることもできて、一石二鳥!

お餅は焼き網でじわじわ焼いて、その間にスープを温め、塩で味を整えておく。

こしたスープだから具が何もなかったので、ふと思いついてキムチをドサッと仕上げに入れてみた。
本当はトック(韓国のお餅)でやったら、雰囲気ぴったりだったんだろうけど「日ごろめし」だから日本のお餅でもOK!

刻みネギとカイワレをのせて、アツアツをいただいた。
キムチの発酵のうまみと辛味が、コクのある参鶏湯スープによく合うこと!

チキンスープでお雑煮を作ると美味しい…っていうレシピが魚柄仁之助さんの本に出てくるんだけど、参鶏湯の薬膳スープもなかなかでした!