12月も半ばを過ぎて、忙しい日々が続きますね。
年末&月末締めのお仕事をはじめ、年内にやっておきたいことを片付けるのはもちろん、忘年会にクリスマスにとイベントも多いこの時期。

ごちそうの連続、忙しさや疲労のためについ、ごはん抜きになったりと、食事のバランスやタイミングも崩れがちです。

そんな時、材料さえあれば10分以内に食べられるものがあったら…。
助かることも多いのではないでしょうか。

しかもそのごはんが、簡単で身体に優しく、しかも健康的ときたら…。
ちょっと覚えておくのは悪くないですよ!

…というわけで、今日も野菜ごはん、いってみまーす!

今回、紹介するのは、「豆乳を使った麺類」です。
ベジラーメンのひとつに「豆乳ラーメン」があるくらい、「豆乳を使った麺類」は菜食好きの方にポピュラーなメニューです。

でも、ラーメンとなると麺をゆでて、具材を用意して…と、ちょっと手間も時間もかかります。そこで、今回は麺類の中でも「あっという間」に茹で上がるもの「そうめん」を使います。

要は豆乳のスープにそうめんが入った温かい麺なのですが、出汁をとる必要はありません

忙しかったり疲れてる時なんですから、細かいことはやってられませんw
スープに直接、そうめんを入れて茹でちゃいます。

出汁を使っていないのに、ちゃんと食べられるものに仕上がるのはちょっと面白いですよ。

でも、少しだけ注意すべき点とコツがあります。

まずは、使用する豆乳です。
乳製品の代替で豆乳を飲んでらっしゃる方も多いと思いますが、豆乳はそもそも飲み物ではありません。

そのため、飲みやすくなるよう、また、牛乳の代替え品として牛乳と同じような栄養がとれるよう、添加物が配合されていることがあります(注1)。

この添加物がくせもので、飲む時は問題ないのですが(注2)温めたりなどの調理に使うと、分離したり粘りが出たりして問題を起こしがちです。

なので、使用する豆乳はぜひ、無添加のものを選んでください。

わたしがいつも使っているのは「West Soy」の無香料(Original)・無加糖(Unsweetened)のもの(注3)。

パッケージには無香料、無加糖の表示、そしてUSDAオーガニックの認証NON GMO Projectの認証、以前ご紹介したコーシャー・マーク(注4)もついてます。

原料はオーガニックの大豆と水だけ

調理に向いているのは、こういう豆乳です。
香料はもちろん、加糖しているものも避けてください。

そして、味付けのキモになるのが、そうめんに含まれる「塩」です。

そうめんは場合によっては塩抜きで作られているものがありますが、今回は塩を使って作られているものを使ってください

スープで直接、麺を茹でるので、その「麺に含まれる塩」が、よい風味付けになってくれるのです。
塩抜きの麺でやると、何となくもの足らない感じに仕上がりますので、ぜひ、塩入りの麺で。

今回の材料はこちら。

アクセントにラー油を使用しますが、辛いのが苦手な方は、七味や黒胡椒をパラリ、でも構いません。
何かしらあったほうが風味が出て食べやすいので、お好みのものをどうぞ。

材料<1人前>

  • 豆乳・300cc
  • ・200cc
  • そうめん・一束(50g〜100g)
  • ネギ(白ネギでも万能ねぎでもOK)・お好きなだけ
  • 醤油・小さじ1〜2
  • ラー油・少々

道具

  • 計量カップ
  • 計量スプーン
  • タイマー

そうめんは一束が50gのメーカーもあれば、100gのメーカーもありますので、お好きなだけご用意ください。
目安として、50gならば軽め、100gならばしっかりめ、という感じの量です。

また、そうめんは茹で上がりも早いですがのびるのも早いので、茹で上がったらサクサク仕上げましょう!

そのため、丼、箸、調味料(醤油)、薬味(ラー油など)は始める前に用意しておきます。
醤油は計量して、小鉢などに用意しておくと慌てずに済みます。

そうめんは茹でムラ防止のため一気に鍋へ入れられるよう、封緘を切って、ほどいておきます

では、作ります。

鍋に豆乳と水を計量して入れ、弱めの中火にします。
豆乳は非常に吹きこぼれやすいので、決して火を強くしないでください。これが大事なコツです。

豆乳+水をわかしている間に、ネギを切っておきます。
小口切りでも斜め切りでも、お好きなように。

鍋の中がわいたら、そうめんを一気に入れます。

菜箸でかたまらないようにさばいたら、火加減を少し強めつつ、吹きこぼれないように沸騰状態を保ち、2分間を目安にゆでます
かためがお好きな方は少し早めに、柔らかめが好きな方は少し長めに、お好みで時間を調節してください。

茹でている間は菜箸で軽くかきまぜ、そうめんが踊るようにしてあげます。

時間になったら一本すくって食べ、茹で加減を調べてみます。

麺が好みのかたさに茹で上がったら、ここからは手早く!
スープと麺を丼へ移してサッとお醤油をまわし入れ、ネギを乗せたらラー油をくるっと一周。

できました!

食べる時には、まずお醤油をスープになじませるよう、底から返してくださいね。

お醤油は小さじ1だとあっさり目、小さじ2にすると塩気ありの強目になります。これは体調などに合わせてお好みで。

出汁を入れていないのに、不思議と旨味のあるスープに仕上がります。

もちろん、ぜんぶ飲んでも大丈夫!
寒い日は、しっかり温まりますよ。

今回の配合(豆乳・3:水・2)ですと、とろみのあるスープになります。
もう少し汁っぽい方がよろしければ、水の割合を増やして、半々にしてみてください。

全体で500ccが一人前の目安です。
たっぷり飲みたい時には増やしても問題ありませんが、味付けの醤油は少し多めがいいかも。

時間がない日のささっとメニューに、食べ疲れ・呑み疲れした時の軽めのメニューに、呑んだ翌日や呑みの仕上げの良いざましメニューに…。

風邪気味などで体調がいまひとつの時にも、さらっと食べられそうですね。
年末年始には、きっと活躍してくれます。

とっても簡単なので、ぜひお試しくださいね!

ボリュームを出したい時には、トッピングにキムチや茹で野菜などを準備して乗せてもいいですね。
また、玉子を落としてそうめんと一緒に仕上げ、半熟玉子と一緒にするのも、元気が出そうです。

わたしもこの食べ口&手順の軽さが大好きで、冷蔵庫には豆乳を常備してあります。
この冬は、夏よりもそうめんを食べているかも!


注1
具体的にはビタミンD、カルシウムなどの栄養素、そして飲みくちを良くするための安定剤、乳化剤、味を良くするための糖類などです。
豆くささを感じさせないよう、バニラなどの香料が入っているものもありますね。

注2
添加物の身体への影響については、別の問題なのでここでは語りません。

注3
「Eden Foods」の豆乳も、同じように大豆と水だけでできているので、おすすめです。

注4
ユダヤ教の戒律を守って作られた商品である証明するものです。