お世話になっている方からいただいた、乾燥わかめ。

数年前までは大袋でいただいていたけど、今回は小さな袋に少しだけ。
とはいえ、養殖ではない天然物。
めかぶのところが入っていて、お味噌汁にすると最高に美味しいのです。

その天然物のわかめは、とある無人島に自生しているもの。
それが乾燥品として商品になるまでには、一日ずっと冷たい海に浸かりながら摘み、浜で茹でてから天日で干して…という手間がかかってます。

市場でも珍しい質の良い手摘みの乾燥わかめとあって、当時は入手困難だったそうです。
もちろん全国区には出ておらず、無人島のある地域でだけ販売されてました。

その一連の作業をやってらっしゃったのが、ご年配のご夫婦。
人気があったとはいえ、最近はご年齢もあって作業に労力をかけられなくなってしまい、市場に卸すのをやめてしまわれたのです。
後継者もおらず、幻のわかめになってしまいました。

実はそのご夫婦と、わたしがお世話になっている方が懇意でして、今回はご夫婦が自家用に摘んで乾燥させたものを、少しだけ分けていただく機会に恵まれたのでした。

ゆえに、小袋サイズなのです。

ハガキサイズくらいの袋に入った乾燥わかめは、白く旨味成分をふいていていかにも美味しそう!
ゆっくりと戻してあげて、丁寧にとった出汁でお味噌汁にして味わいます。

海藻本来の旨味と粘り、磯の香りが心地よく…。
カットわかめでは絶対に味わえない口福です。

あと2回くらいいただけると思うので、じんわりと味わおうと思います。