いんげんがマーケットからなくなる直前、リクエストされました。

「コツコツ」とは、タイのイサーン地方の名物料理「ソムタム」のことです。
陶器の臼で、木製の突き棒を使って作るので、作っているときの音が「コツコツコツ…」という感じになるところからの、わが家での「あだ名」です。

本来は、ご存知のように青いパパイヤを削ったもので作りますが、青パパイヤはインド系のお店に行かないと手に入らないので、ちょっと作りにくいのです。

そこで、代用として何かないかな〜、と考えたのが、いんげんと人参ときゅうり。
いんげんときゅうりのものは、実際にタイにも存在するようです。

きゅうりのソムタムは「タイ人にとって、すごく貧乏くさい料理」と聞いたことがありますが、さて本当でしょうか?

味付けや作り方は、青パパイヤのときと同じ。
メインの具材をいんげんに変えただけです。

実は、青パパイヤのソムタムには、いんげん…というかささげ(ドジョウインゲン)が入っていますが、「青パパイヤ抜きでいんげんだけにしちゃった」という感じですね。

いんげんはかたいので、突き棒でよく叩いて食べやすくしました。
作ってる間中、コツコツといい音がしてましたよ。

お味はなかなかよくて、支配人は「青パパイヤのよりこちらのほうがいいかも」…とまで言っていました。

野菜の青くさい香りがお好きな方は、ハマるかもしれません。

昔の日本のタイ料理屋では、人参を代用していたのを覚えています。
食材として日本人にも馴染みがあって、食べやすいからでしょうね、きっと。