玉子で包まなくたって、半熟の玉子焼きがのればオムライス。

気抜けた姿ですが、味はとってもいいのです。
なぜなら、ケチャップが手作りだから!

ファーマーズ・マーケットで買ってきた完熟トマト、玉ねぎ、セロリを使って自作したケチャップです。

市販のケチャップには砂糖やはちみつなど、何かの甘味料が入っていることが多くて、どうしても気になっていました。

オーガニックであろうとなかろうと、何かの甘みは必ず足されているからです。
アメリカの場合、一般的なマヨネーズも同じです。

一年ほど前に出てきた「ケトジェニック・ダイエット」用のものに、とうとう甘味料を使っていないものを見つけて、それを愛用していました。

そして今年の初夏。
わたしは「暮しの手帖」の書籍紹介で知った、一冊の本を買いました。
「手づくり調味料のある暮らし(荻野恭子・著)」です。

豆板醤やオイスターソースなどの中国料理系、そして和の醤油に味噌。
さまざまな調味料を手作りするレシピが掲載されています。

その中に、ケチャップがあったのです。

読んでみると、作り方はとってもシンプルでした。
スパイスの手持ちがなかっただけで、あとはマーケットで売っている野菜で事足ります。

さっそく作ってみたら、今まで食べていたケチャップがお菓子のように感じるくらい、シャープな味わい。

甘味料を使わないとどうしても酸味が立ちすぎてしまうので、メープルシロップをごく少しだけ使ったのですが、それがコク出しの役目もしてくれたようでした。

色はどちらかというと茶色っぽくて、市販品のように真っ赤ではありませんが、ケチャップライスはきれいな色合いに仕上がりました。

黄色い玉子の上にポンッとのせたときの見栄えも、自然な感じ。
これでようやく、市販品を卒業できます。

これまではケチャップを使った料理はさほどやらなかったのですが、この自家製ケチャップを味見した支配人から「このケチャップで、ナポリタンを作ってほしい」とリクエストが出ました。

自家製ケチャップは無事に「わが家の味」に認定されたようです。

ご興味がある方は、ぜひ書籍を読んでみてください。
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