葉っぱ付きのみずみずしい蕪、どうします?

スライスして塩漬け?ぬか漬けにしちゃう?
葉っぱは湯がいて胡麻和えとか、もしくは実と一緒にお味噌汁とか。

わたしは今回、厚めのスライスを焼いていただきました!

味付けはシンプルに、塩胡椒だけ。
オリーブオイルをひいたフライパンで、端っこにちょっと焼き目がつくくらいにしっかり焼きます。

最後にざく切りにした葉っぱも一緒にして。
蕪のピリッとした風味を楽しめる、温サラダのような感じです。

蕪というとどうも煮る方に行きがちなんですが、たまにはしっかり焼きもいいですよ。

蕪は葉っぱの方にこそ栄養があるので、なにはともあれ、買ってきたらすぐに切り離します。
葉っぱは少しの間、水を吸わせてあげてから手当して冷蔵庫へ。

これはだいたい2個分なので、残りはもちろん、ぬか漬けにお味噌汁に!
ああ、お揚げと一緒の煮物も捨てがたい!

根菜が美味しい時期になりますね。
清熱・解毒の作用がある蕪、たくさんいただきま〜す!

カリフォルニアへの旅で見つけた、面白そうなピクルス。

それは「ハフヴァイツェン」という、無濾過のビールで作られた「ビール・ピクルス」でした。

実は愛飲しているビールが無濾過のものなので、自分で作れるんじゃないかと思って、その商品のラベルの写真を撮って帰りました。
その写真を見れば、原材料がわかるからです。

その後、いよいよピクリング・キューカンバー(ピクルス用の小さくて硬めのきゅうり)がマーケットに出る時期になり、ネットで作り方を調べてみたところ、予想外にレシピがいっぱい。

その中で、一番シンプルで発酵のプロセスをしっかりやるものを選んで、作ることにしました。

実は、ビールはそのままピクルス液にするのではなくて加熱して作るので、酵素は死んでしまいます。
が、やわらかい加熱なので風味は生きています。

そして、酵素の亡きがらはきっと、発酵のプロセスを助けることになるのでしょう。

手持ちだったディルも入れて、風味づけして。
ピクルス液を中身がかぶるくらいしっかり入れて蓋を軽くのせたら、常温で数日、発酵させます。

瓶をゆらしたときに、ぷくぷくっと動く泡が出るまで、5日は待ったでしょうか。
ピクルス液から自然な酸味の香りがしてきたところで、冷蔵庫でじっくりと熟成させることにしました。

たぶん、そろそろ食べごろだと思います。

トマトソースに続く、夏のお土産。
これはやっぱり、ビールと一緒に楽しみたいです。

…で、できてるものって何でしょう?

パン、ですね!
まあ、そこに酵母が入ったりもしますが、そもそも昔は小麦粉水を自然発酵させた天然酵母で作っていたので、純粋な原材料はその3つです。

わが家のお気に入りのパン屋さん。
店名を「粉・水・塩」=「Flour Water Salt」といいます。

大好きなカフェの隣にあります。
そこは以前ヨガスタジオが入ったりしてたんですが、いつの間にかつぶれて別の店が入ることになりました。

それがどうも何の店かわからない。
店名から推察しようにも、その名前すら出ていません。

でも、外に面した大きな窓からはたくさんの什器が入っているのが何ヶ月も見えていました。

開店してみればなんと、パン屋さん。
天然酵母のシンプルなパンと、クロワッサンの専門店だったのです。

天然酵母のパンはローフとバゲットしかなくて、後はクロワッサン生地の甘いものやおかずパン。
ときにはパイやデニッシュもあります。

1/4のローフが3ドルとお手頃、しかもとっても美味しいので、カフェの帰りによく買うようになりました。

オーナー夫妻が小さな赤ちゃんをお店に連れてきて、ふたりでよく働いている姿も好印象。
そのうち口コミでお客さんが増えて、お昼を回ると売り切れることが多くなりました。隣のカフェにもクロワッサンを卸しているので、店頭にないときは「隣に行ってみて?」と言われることも。

写真はそのローフで作った、チーズメルト・サンドイッチ。
スライスしたパンにチーズを挟んでグリルしただけの、シンプルなメニューです。

実は今「グルテン&カゼインフリー生活」を厳し目にやっているところなので、ここのパンを買いに行けないのですが、少しゆるめたら「ごちそうパン」として買いに行こうともくろんでいます。

特別なことはなにもない、いつものおむすび。

中身は種を抜いた梅干しだけです。
むすび方は、初女さんのやり方で。

でもたぶん、わたしのおむすびは初女さんのものよりだいぶ小さいと思います。
少食のわが家に合わせて、この大きさになりました。

ふたつ合わせて、普通のご飯茶碗にようやく1膳分かな、位の量です。

最初から1膳分で作って、大きいのをいただくのもいいのですが、試行錯誤していくうちに「小さいのをふたつ」という形におさまりました。

まだ温かいうちにいただく、家で食べるおむすび。
ものすごく贅沢に感じます。

もちろん、冷めたものをお弁当でいただくのも大好きだけど、温かいのをいただくのは「ごちそう」の気分。
そんなわけで、わが家では定期的に「おむすび食べたいね」となって登場します。

この時は「おむすびがメイン」なので、お供は具だくさんの汁物と漬物だけ…とかでごくシンプルに。

家で食べるおむすび、大好きです。

首都圏、特に東京にある「大衆ステーキの店」、ビリー・ザ・キッド。

人生で首都圏に関連があった、ある方ならご存知かも。
いわゆる庶民的なステーキが食べられるチェーン店で、その歴史はかなりあるようです。

わたしもまだ日本在住で終電を逃すほど仕事をしていた時期、真夜中までやっているこの店にいくどもお世話になりました。

お肉とごはんをいただいて、最後にうす〜〜い、本当に薄いコーヒーを飲む。
それで気持ちとお腹を救ってもらっていました。

その「ビリー・ザ・キッド」でセットの中に入っている「メキサラダ」というサラダがあります。
キャベツ、コーン、胡瓜などをスパイスで味付けしたものなのですが、これがなんとも言い難い味なのです。

強いて言うなら「ぼんやり」。

見た目は結構に赤いし、名前からして辛そうですが、実はピリッとするくらいで大して辛くはありません。
それよりも、野菜の甘さと味付けの甘さが際立っている感じ。

美味しいのかと言われると返事に一瞬、困るくらいなんですが、このサラダのファンはとっても多いようで、検索すると「あの味に近づけたい」ファンが作ったレシピがいっぱい出てきます。

わたしもご多分にもれず、自分の記憶の中の「メキサラダ」を再現することがあります。

それがこの、キャベツ・コーン・胡瓜のサラダ。

もちろん、味付けは「ぼんやり」。
パプリカでちょっと色をつけ、塩胡椒とマヨネーズ少々でマイルドに…でも決して濃くせず、タバスコでピリ辛感を出して。

レシピの正解は知りませんから、あくまで自分の記憶の中の味を再現します。
甘すぎるのが嫌いなので、たぶん、わたしの「ぼんやり」はお店のものより甘くないはずです。

記憶をたどって「あ、こんな感じ!」で作るサラダ。
そんなところも、味と同じく「ぼんやり」です。

でも、なぜか時々すごく、作りたくなります。

玉子とネギの、シンプルなチャーハン。

…でも、ちょっとふつうじゃないのです!
具は見てのとおり、玉子とネギ、味付けは塩胡椒とお醤油少々。

実はこのチャーハン、ごはんが隠しネタ!
このごはんは「カオマンガイを作ったときに多めに作っておいたもの」なんです。

つまり、ごはんの段階でカオマンガイの旨味がたっぷり!!

カオ=ごはん、マン=脂、ガイ=鶏…の名前があらわすように、カオマンガイのごはんは鶏の脂とスープをたっぷりと吸った、美味しいごはんです。
それをわざと多く作っておいて、後日にチャーハンで楽しむ…という、ダブル技なのでした。

しかも、お米はチャーハンに最適のジャスミンライス。
最初から鶏の脂でパラパラしてるので、ほぐれたらもう大丈夫。

わたしは「おうちチャーハン」のコツのひとつは「温かいごはんを使うこと」だと思ってます。

家庭の火力だと冷ごはんを一気にあたため、かつ具材と一緒に炒めほぐすのはかなり難しく、逆に温度差で湿気(水)が出てベチャベチャになってしまうからです。

中華鍋も返す必要はなく、大きな鉄板だと思ってヘラで動かしていくと上手く行きます。

わたしは鉄の中華鍋使用で、溶き玉子とごはんを混ぜない派。
油多めで作った半熟玉子にごはんを投入して作ります。

チャーハンは実にいろんなやり方があるので、個々人ごとの作り方の記事を読むのも好きだったりします。

去年から作っている、自家製の柴漬け。

梅酢で漬けて、すぐに食べられるようにするやり方もあるようだけど、わたしは本式の「発酵柴漬け」を作ってます。

が、去年は赤紫蘇がなくてあまりいい色にならず、酸味もいまひとつ好みには仕上がらず…。
美味しくなくはないのですが「これ!!」という感じにならなかったのです。

でも、今年は運良く赤紫蘇を鉢植えで手に入れられたので、ワッサワサと使えることに!

ミョウガを手に入れるのは難しかったので(アメリカでは「1個」が200円くらいします!)、茄子と胡瓜だけで。

走りの皮が柔らかい茄子と、ピクルス用のタネ部分が少なくてシャキッとした胡瓜。
あとは、新生姜が出てきたタイミングで’新生姜の千切りを少々。

漬ける時は塩だけ使って、あとは発酵をじっくりと待ちます。

ふと思い立って、発酵の酸味に加えて、今年は塩だけで漬けた「すっぱしょっぱい梅干し」から出た梅酢を少し入れてみたら、これが大成功!!

赤紫蘇の色も美しく、酸味も好みの、とっても美味しい柴漬けができました。
この鮮やかな色は、赤紫蘇だけの天然の色です。

温かいごはんと一緒に、お粥といっしょに、はたまた柴漬けだけでおつまみに。

あんまりに美味しいので、まだ赤紫蘇が茂っているうちに同じやり方でもうひと瓶、漬けておきました。
これは茄子も胡瓜もいなくなってしまう、晩秋から冬のお楽しみ。

今は冷蔵庫でじっくり、熟成させているところです。

晩夏から秋になる頃、マーケットの野菜はクロスオーバー状態になります。

今日のサラダは、マーケットからやってきた子たちだけで作りました。
夏と秋が交差している時期なので、食材もそうなってます。

初物のりんご。
ファームにある樹に実った、無農薬のものを千切りにしました。

初物のバターナッツスクワッシュは、スライサーで薄く削って。

アメリカだとローストにスープにと、加熱して食べることが多いバターナッツスクワッシュですが、日本に帰国した時、農家のおばちゃんに「生でも美味しいよ」と教えられて以来、薄くスライスしてサラダにすることを覚えました。

確かに、かぼちゃの甘味がありつつ、少しかためのコリコリした歯ざわりは美味しいです。
日本には他にも小ぶりのかぼちゃがあって、生でいただくことがあるそうですね。

…というわけで、秋のいちばん乗りはりんごとバターナッツスクワッシュです。

そしてそして。

夏の名残の、サマーオニオンも、少し厚めにスライス。
もう少しマーケットに居てくれそうな、パクチーはザクザクっと刻んでトップに。

夏の最後に顔を出してくれた、紫のピーマンも生でそのまま。

ドレッシングは「食べラー」にアップルサイダービネガーと味噌を混ぜて。
コクのある味噌味に、ザクザクの「食べラー」の食感が楽しく、美味しいサラダになりました。

シチューが残ったら〜〜〜?パスタ入れます!!

穴の空いたエルボーやジティもいいけど、くるくるっとなったフジッリもなかなかです。
温めたシチューにそのままドボン。

パスタを茹でているうちにパスタから出た小麦粉でついたとろみと、ちょっと煮詰まったスープがくるくるっとした部分にからんで、これがまた美味しい!

クタクタになった野菜と、ホロホロになったお肉。
気分でチーズものせたりして、これひと皿でお腹いっぱいになれます。

とはいえ、最近のわたしはグルテンとカゼイン(乳にふくまれるタンパク質)をとらないデトックスを厳密にやってるので、この写真のような組み合わせはできない……ことはないんですよ!

パスタはグルテンフリーのものがあるし、チーズもヴィーガンチーズを使えば大丈夫。
そもそも、シチューのとろみだって米粉を使えばいいのです。

5〜6年前のヴィーガンチーズは熱してもとろけることがなくて、こんなふうに使ったら「偽物」感がすごくてがっかりだったのですが…。
なんと、今のヴィーガンチーズは、しっかり熱を入れると「溶ける」のです。

かといって、添加物が入ってるわけではないのが驚き(入っているものもありますが)。

技術の進歩…というか、やっぱり口福ってひとを動かすのですね。
デトックスを始めて以来、食べ物のありがたみをよりいっそう、感じるようになりました。

お世話になっている方からいただいた、乾燥わかめ。

数年前までは大袋でいただいていたけど、今回は小さな袋に少しだけ。
とはいえ、養殖ではない天然物。
めかぶのところが入っていて、お味噌汁にすると最高に美味しいのです。

その天然物のわかめは、とある無人島に自生しているもの。
それが乾燥品として商品になるまでには、一日ずっと冷たい海に浸かりながら摘み、浜で茹でてから天日で干して…という手間がかかってます。

市場でも珍しい質の良い手摘みの乾燥わかめとあって、当時は入手困難だったそうです。
もちろん全国区には出ておらず、無人島のある地域でだけ販売されてました。

その一連の作業をやってらっしゃったのが、ご年配のご夫婦。
人気があったとはいえ、最近はご年齢もあって作業に労力をかけられなくなってしまい、市場に卸すのをやめてしまわれたのです。
後継者もおらず、幻のわかめになってしまいました。

実はそのご夫婦と、わたしがお世話になっている方が懇意でして、今回はご夫婦が自家用に摘んで乾燥させたものを、少しだけ分けていただく機会に恵まれたのでした。

ゆえに、小袋サイズなのです。

ハガキサイズくらいの袋に入った乾燥わかめは、白く旨味成分をふいていていかにも美味しそう!
ゆっくりと戻してあげて、丁寧にとった出汁でお味噌汁にして味わいます。

海藻本来の旨味と粘り、磯の香りが心地よく…。
カットわかめでは絶対に味わえない口福です。

あと2回くらいいただけると思うので、じんわりと味わおうと思います。