旅先でお台所を借りられるのは、幸せです。

短期の旅の間はお台所がないのでなんらかの形で外食になるうえ、会う人から歓待を受けたり、友だちと呑みに出たりして、ごちそうも続きがち。

「日本ならではのごちそう」はすごく嬉しいけれど、毎日では身体が疲れます。

そんなときにいただきたいのは、やっぱり家庭料理。
いわゆる「日常食」です。

この日は、お台所をお借りできたうえ「好きなものを使ってね」という持ち主のお言葉に甘えて、シンプルなごはんを作りました。

シンプルではあるんですが、実は好きなものばかりを並べてある「お勝手ごはん」なんです!

いわしのみりん干しは、わたしの母のお手製。
しらす干しとしゃぶしゃぶスライスのお肉は、自分で食べたくて買ってきました。お肉に添えたのは、イベントで使った残りのかぼすです。

そこに、冷蔵庫の野菜を拝借して薬味とお味噌汁の具にしました。
お味噌汁は、ネギの余ったところと白菜の外葉です。

炊きたてのごはんでいただくシンプルなごはんは、身体にも心にも優しくて、とってもありがたかったです。

「日常食」の大切さとありがたみを、改めて感じました。