首都圏、特に東京にある「大衆ステーキの店」、ビリー・ザ・キッド。

人生で首都圏に関連があった、ある方ならご存知かも。
いわゆる庶民的なステーキが食べられるチェーン店で、その歴史はかなりあるようです。

わたしもまだ日本在住で終電を逃すほど仕事をしていた時期、真夜中までやっているこの店にいくどもお世話になりました。

お肉とごはんをいただいて、最後にうす〜〜い、本当に薄いコーヒーを飲む。
それで気持ちとお腹を救ってもらっていました。

その「ビリー・ザ・キッド」でセットの中に入っている「メキサラダ」というサラダがあります。
キャベツ、コーン、胡瓜などをスパイスで味付けしたものなのですが、これがなんとも言い難い味なのです。

強いて言うなら「ぼんやり」。

見た目は結構に赤いし、名前からして辛そうですが、実はピリッとするくらいで大して辛くはありません。
それよりも、野菜の甘さと味付けの甘さが際立っている感じ。

美味しいのかと言われると返事に一瞬、困るくらいなんですが、このサラダのファンはとっても多いようで、検索すると「あの味に近づけたい」ファンが作ったレシピがいっぱい出てきます。

わたしもご多分にもれず、自分の記憶の中の「メキサラダ」を再現することがあります。

それがこの、キャベツ・コーン・胡瓜のサラダ。

もちろん、味付けは「ぼんやり」。
パプリカでちょっと色をつけ、塩胡椒とマヨネーズ少々でマイルドに…でも決して濃くせず、タバスコでピリ辛感を出して。

レシピの正解は知りませんから、あくまで自分の記憶の中の味を再現します。
甘すぎるのが嫌いなので、たぶん、わたしの「ぼんやり」はお店のものより甘くないはずです。

記憶をたどって「あ、こんな感じ!」で作るサラダ。
そんなところも、味と同じく「ぼんやり」です。

でも、なぜか時々すごく、作りたくなります。