日系スーパーに行ったら、めずらしく金目鯛のあらが売ってた。

この日は金目鯛の丸魚もあったので、そちらは前日のお昼ごはんに、レモン蒸しでいただいた。
そして、こちらのあらのパックを、下ごしらえのために開けてみたら…。

なんと、二尾ぶんの頭とあらが入っている大盤振る舞いのパックで、ちょっと小躍りしちゃったです。
丸魚のほかに、切り身も売ってたので、そのあらをパックしたものなんでしょう。

わたしにとってはお宝!!
目だってキラッキラの、ピッチピチのあらがこんなに手に入るなんて!

しかも、魚の脂にアレルギーがあるのに体質的に魚をある程度は食べたほうが良いわたしでも、金目鯛は脂のノリがよいのにクセがなくて食べやすい、大好きな魚。
これを喜ばずして何に喜ぼう!!

魚料理が大好きな支配人に、どうやって食べたいか訊いたところ、「鯛そうめん」という回答が。

確かに、この量ならできますね。
本来は丸魚を煮付けて、そのお汁でそうめんをいただく「ごちそう」だけれど、あら煮でいただくのも、それはそれでコクがあって美味しいに違いない。

というわけで、あら煮をレモン蒸しと同時進行で作り、翌日のお昼ごはんにそうめんをいただいた。

あら煮の汁を椀にとって薬味とともにそうめんをいただき、身は小皿にとって食べる。
コクのある煮汁は、味がやや薄くてもじゅうぶんに美味しい。

頭も中骨もぜんぶせせって、目玉ももちろん、いただきました。

少し多めに作った煮汁はこのあと、お豆腐と舞茸とごぼうを煮付けて、最終段階へ。
ごぼうのおかげであらの臭みが全く無く、美味しい煮物になりました。

いつの頃からこうなのかは覚えてないけど、たぶん、アメリカに来てからかな。

うちの焼きりんごは裏返し。
焼くときは皮を下にして、くり抜いた種の部分にバターやココナッツシュガーを盛って焼く、普通のやり方です。

で、焼き上がったらそれを裏返して、そのまま冷ましちゃう。
なぜか、わたしの焼きりんごは冷えてからのほうが美味しいからw

360Fくらいで、1時間ほどかけてゆっくり火を通していきます。
りんごの実がぽくっとポップアップするくらいにしっかり焼いたら、でき上がり。

今日はシナモンも大盤振る舞いしたので、家中がりんごとバターとシナモンのかおりでいっぱいに。
これも焼きりんごの「幸せポイント」のひとつ。

冷めたのを食べると、りんごから出たジュースとバターがりんごの実に染み込んで、これがとろけるように美味しい!

りんごは特に種類の指定なく、色々なものを使います。
大きいのも小さいのも、色々。

どれもみんな、それぞれのお味があって、普段はお菓子を作らないわたしだけど、冬の焼きりんごだけは毎年やってます。

ホワイトシチュー、ビーフシチュー…冬の洋物系ごちそうのひとつはこれ。

寒い日に、ハフハフしながら、美味しいスープと一緒にお肉や野菜をいただく。
湯気にあたった顔があったかくなるのも素敵だし、熱いスープと具材で、具体的に身体があたたまるのもいい。

いろんな作り方があって、いろんなバリエーションがあるのも面白いし、わたしは寒い時期にはよく作ります。

そのシチューが残ったとき、どうしてます?

普通に温め直して食べますか?
うん、それは王道。
煮崩れた具材をいただくのもまた、いい。

わたしがよくやるのは、少し煮詰まったホワイトシチューを使って、ドリアを作ること。
ごはん部分は気分で、白ごはんだったり、チキンライスだったり、はたまたハーブライスだったり。

焦げ付きを気にしながら温め直さなくていいし、チーズをたっぷりのせて焼けば、姿を変えたごちそうになる。
イタリアンパセリをたっぷりふって、アツアツをいただきます。

わたしはもともと、シチューをごはんにかけることに抵抗がないから、自然に行き着いた方法です。

そしてもうひとつは、温め直しのときに、パスタを折って入れて、一緒に煮込んでしまうやり方。

これはちょっとごちそうとは言い難いけど、夜食にちょこっと食べたりするのに向いてます。
このときは、個人的にはトマト系のシチューのほうがあう気がする。

この写真のは、ビーフシチューです。
気分でおろしたチーズをかけたり、黒胡椒をガリガリ挽いたり。

パスタを少し柔らかめにするのが好きです。
ショートパスタでもいいんだけど、なんとなくいつも、ロングパスタを使ってしまう。

あなたのおうちでは、シチューが残ったとき、どうしてます?

わたしが子どものころ、インスタント麺といえば袋麺だった。

共働きで、家で仕事をしながらわたしを育ててくれた母だから、時にはインスタントラーメンがお昼ごはんになることもあったわけです。
わたしが作れるようになったら、弟の分と三人前を作るのはわたしの役割に。

そのころからこうだったのか、それとも母が最初からこうしてたのかはよく覚えてないけど、わたしはキャベツをちぎったのをごま油で炒めたものにお湯を注いでラーメンを作るのです。
味はできれば、味噌。

まあ、母にしてみれば「少しでも野菜も食べさせないと」…ってことだったのかも。
仕上げにネギを刻んだのをのせます。

そんなわけで、この「悪い味」は、わたしの懐かしの味。

平素にはインスタント食品はもちろん、加工品も可能な限りとらないけれど、時々むしょうに食べたくなっちゃう。
普段には砂糖もほぼとらないし(糖質をとるならお酒でw)、たまにはいいでしょ、ってことで。

この日は、支配人とふたりで「味違い」を食べくらべてみましたw

そうそう、池川明先生もおっしゃってましたよ。
「たまには添加物をいれないと、身体が処理の仕方を忘れてしまう」って。

それをここで持ち出すのはもちろん、都合のいい言い訳だけどw

たま~に食べるインスタントラーメン。
「悪い味」だけど懐かしい。

晩酌の時間になって、突然、食べたくなるトマトパスタ。

いなわら亭特製のエアルームトマトを使ったトマトソースをパスタにからめて、チーズをどさっとやるだけの、シンプルなやつ。

パセリはあったら刻むけど、めんどくさかったらなくったってかまわない。
でも、ちょっとこだわりポイントがあって…パスタはショートじゃなくって、ロングで!

どこにでもありそうな、実際にどこにでもある、シンプルなごはん。
だからこそ、時々、無性に食べたくなるのかも。

ホクホクのパスタをくずしていくと、ホワッと立ち上る、ちょっと酸味のある湯気。
チーズのトロッと感と一緒にからむ、トマトソースの熟成された甘み。

あーーーー、なんか落ち着く!!!
そう、落ち着くのよね、こういうごはんって!

ちなみにわたしは「サッちゃん」なので、1回に食べられるパスタの量は、乾麺で40〜50g。
つまり半人前です。

2枚めの写真のパスタの量は、30g。
子どもが食べるくらいの量ですが、これで十分。

「猫分け」なので、ちょっとずつを何回か食べるスタイルなんです。
会食とかであまり食べてる様子がなくても、心配しないでください。

そのかわり、回数が多いのですw
とはいえ、1日1〜1.5食ですけどね。

気のおけない友人が訪ねて来る日、お昼ごはんに作った。

わたしは1日ほぼ1食で、食べるときでも1.5食くらい。
なので、活動時間帯に食べる、お昼ごはんのボリュームがいちばん重いのです。

なんとなく、「乙嫁語り」に出てくる焼き飯(ポロ)のような、アジアっぽいピラフが食べたくて、冷蔵庫をゴソゴソ。

中途半端に残ってる鶏肉や、使い切りたい野菜を発見。
これまた、残り少ないチキンスープもあって……これはもう、ピラフづくりにはうってつけ!でしょう!!

作りやすいように、そして、昼過ぎに来る友人がおなかがすいてた場合のために、いつもより少し多めにお米を使うことに。

具材は、ブロッコリーの茎、エリンギ、鶏もも肉、人参、玉ねぎ、れんこん。
ちょっと「アレ?」な具材もあるけど、冷蔵庫の掃除も兼ねてるんだもん、気にしちゃいけない。

バターとオリーブオイル半々で具材を炒めて、お米も炒めて…。
チキンスープが足りない分は、水を足して。

「乙嫁語り」でやってたみたいに、煮立ったところに小皿で蓋をして、気分だけ味わってみたw
弱火でコトコト、水分がなくなってチリチリとした音といいにおいが漂ってきたら、そのまま蒸らし。

その間にささっと、これまた半端もの色々を合わせたサラダをあつらえて。

そのシンプルな味付けのサラダと、バターとスープのコクがきいたピラフで、はい、いただきます!

うん、今日のお昼ごはんも美味しい!!
冷蔵庫の半端ものもなくなって、嬉しい!

多めに作ったのでやっぱり残ったけど、それはおなかを空かせて来た友人が、あとでぺろっと食べてくれましたw

わたしはお醤油、一択です。

目玉焼きは蒸し焼きにせず、多めの油でじっくりジクジク焼いて、白身の端がカリッカリになってるのが好き。
黄身はクリアな感じで、当然、半熟。

この日は3人前を同時に作ったから、カリカリ感がいまいち…。

カリカリした白身から楽しんで、最後に残した黄身にお醤油をかけて、ごはんの上にのせていただく。
半熟の黄身をとろ〜〜っとごはんにまとわせて、ワシワシっと!

たかが目玉焼きだけど、アレンジ次第ではお酒のおつまみにだってなる。
わたしの結構な得意料理と言えるかも(そのくせこの日はちょっと失敗してるけどw)。

おつまみにするには、フライパンに玉子を入れたとき、まだ白身が半透明のうちに、すりおろしたチーズとクラッシュド・チリを種ごとパラパラのせて、そのまま焼く。
仕上げにすりおろしたチーズをかけて、オリーブオイルをひとまわし。

これ「カラブリア風目玉焼き」っていう、れっきとした家庭料理なんですって。
カラブリアは唐辛子が名産の、イタリアの土地。

イタリアンってことで、チーズも塩気が強めのペコリーノ・ロマーノを使うと、塩を足さなくても十分に美味しい。
チリはお好みで足すのもあり。

白ワインでも赤ワインでも、ビールでもいけちゃいます。

チーズはペコリーノ・ロマーノがいいと思うけど、粉状になってるやつならパルメザンでも。
何なら、おつまみ用のチーズをすりおろしちゃったっていいし!

ご興味のある呑助さん、ぜひお試しを。

参鶏湯を作ったときスープがあまったので、こしてとっておいた。

夜のコバラベリータイムに、このスープでお雑煮。
いただきものの美味しいお餅、残り少ないそれを食べきることもできて、一石二鳥!

お餅は焼き網でじわじわ焼いて、その間にスープを温め、塩で味を整えておく。

こしたスープだから具が何もなかったので、ふと思いついてキムチをドサッと仕上げに入れてみた。
本当はトック(韓国のお餅)でやったら、雰囲気ぴったりだったんだろうけど「日ごろめし」だから日本のお餅でもOK!

刻みネギとカイワレをのせて、アツアツをいただいた。
キムチの発酵のうまみと辛味が、コクのある参鶏湯スープによく合うこと!

チキンスープでお雑煮を作ると美味しい…っていうレシピが魚柄仁之助さんの本に出てくるんだけど、参鶏湯の薬膳スープもなかなかでした!

クタクタになったキャベツ、食べたいことってないですか?

わたしはあります。
パリパリの野菜もいいのだけど、クタクタになって、身も蓋もない状態になった野菜も好きです。

クタクタになった野菜が食べたいな〜〜〜ってときによく作るのが、ベーコンとキャベツの煮たの。

もう、そのまーーんまです。
適当に切ったベーコンとキャベツを鍋にギュウギュウに詰めて、水をひたひたにして弱火でコトコトするだけ。

まあ、余裕があったらローリエとか粒胡椒を入れてもいいです。
余裕がなかったら入れなくても大丈夫。
胡椒なんかあとで挽けばいいんだし。

今日は余裕がありましたので、ローリエを適当に、ベーコンとキャベツの隙間に挿しておきました。

コンソメキューブを入れろとかいうレシピを良く見ますけど、そんなの要らないですよ。
良いベーコンを使えば出汁はそこから出るし、キャベツからだって出ます。

ハイ、いいこと言いました。

そう、安物のベーコンじゃ美味しくならないんですよ。
安物を使うから、コンソメキューブとかを足さないといけないんです。

本物のいいベーコンを使えば、出汁の素なんぞ要りません。

ベーコンとキャベツから出る出汁で十分に美味しいです。
味付けは塩胡椒だけでよし。

今回使ったのは、地元のファームが手作りしてる厚切りベーコンと、これは季節が合わなかったんでWholeFoodsで買ってきた、オーガニックのサボイ・キャベツ。
「ちりめんキャベツ」って呼ばれてるやつです。

ザクザク刻んで鍋に敷き詰めて、あとは水をひたひたにしてコトコト。

このとき、時間がかかってうっとうしいでしょうけど、終始弱火です。
じーーーっくり弱火でコトコトしたら、アクをすくうのも1回か2回で済みます。
煮立てたらたーいへんですけどw

わたしなんか面倒くさがりなので、アクをすくわないこともありますよ。

ま、最弱火でコトコトは、とにかく時間がかかりますけどねww
ほっとけばいいので、わたしは気にならないです。

好きなクタクタ具合になったら、塩胡椒で味を整えて、粒マスタードでも添えていただきましょ!

「ヤム」とは「和え物」のことで、よくサラダのジャンルとしてカウントされる。

わたしが知る限り、タイ料理には「野菜にドレッシングをかけただけ」的なサラダっぽいものは、存在しないと思う。
西洋式だったり、いわゆる「サラダ」だったりする場合は別だけど。

「ヤム」と頭につく料理はソースと具材が和えてあるから、結果としてサラダっぽいので、たぶん「サラダ」と紹介されてるんじゃないだろか。

あの有名な春雨サラダ「ヤム・ウンセン」も「ヤム」。
他にもシーフードを和えたのとか、目玉焼き(カイダーオ)を和えたのとか。
レパートリーは無限にありそうな気がする。

そんな「無限のレパートリー」のひとつがこれ。
「ヤム・ママー」。

「ママー」はインスタントラーメンのブランド名で、それがそのまま料理名になってる。
そう、つまりはインスタントラーメンの和え物、言ってみれば「ラーメンサラダ」。

これ、立派な屋台料理なんですって。
具材を入れる場合もあるけど、夜のツマミだったから、わたしは今回、野菜だけで作ってみた。

キャベツとチェリートマトとパクチー、そしてトムヤムクン味のママー。
「ヤム・ママー」に使うのは、トムヤムクン味だけらしい。

味付けには「ヤム」のソースの定番、ライムとナンプラー。
そして、お約束としてラーメンについている調味料を使うから、どうがんばったって、チープな味になる。

でも、そのあっけらかんとしたチープさがいいよなーーー、なーんて思いながら、ビールのお供にするんでした。
ジャンクだけどジャンクじゃない、不思議な魅力です。